■柿(かき)に含まれる主な有効成分と効用

 柿には栄養が豊富に含まれており、「柿が赤くなれば、医者が青くなる」と言われるほど栄養価が高く健康食品として非常に優れていると言われています。

●カリウムは筋肉にとっても欠かせないミネラル

 カリウムはナトリウム(塩分)を排泄する役割があり、高血圧の予防に効果があります。また、長時間の運動による筋肉の痙攣などを防ぐ働きもあります。逆に不足すると、筋肉が弱り、障害を起こすそうです。

●柿はビタミンAとCが豊富

松本早生柿

 どの品種にもペクチン、βカロテンをはじめβ-クリプトキサンチン、ゼアキサンチン、リコピンなどのカロテノイド、ビタミンCを多く含みます。ちなみに、ビタミンCは柿1個で一日の必要量をほぼまかなえるくらい含んでいるそうです。疲労回復、かぜの予防、ガン予防、老化防止に効果があります。

●柿は二日酔いに効果があると言われています

 ビタミンCとタンニンには血液中のアルコール分を外へ排出する働きや副腎機能低下を防止する働きがあるそうです。また、酵素(カタラーゼ、ペルオキシダーゼ)がアルコールの酸化、分解を促ため、血中アルコール濃度の上昇を防ぎます。まさに二日酔いにはもってこいの効果があるようです。

●柿の葉

 柿は実だけでなく、葉も利用されます。ビタミンCではなんとみかんの30倍も含まれているそうです。柿の葉寿司や柿の葉茶が有名です

■七訂日本食品標準成分表でみる柿に含まれる栄養成分量

 それぞれの栄養成分の働きはその成分をクリックすれば各栄養素のページに移ります。

●生の甘がき 可食部100gあたりの成分

 生の甘柿に含まれるカロリーや成分の量を載せています。(果皮、種子及びへたを除いた可食部)

エネルギー 水分 たんぱく質 脂質 炭水化物 灰分 飽和
脂肪酸
不飽和
脂肪酸
コレステロール 食物繊維
60
kcal
83.1
g
0.4
g
0.2
g
15.9
g
0.4
g
0.02
g
0.07
g
0 1.6
g
ビタミン
カロテン E B1 B2 ナイアシン B6 葉酸 パントテン酸 C
420
μg
0.1
mg
0.03
mg
0.02
mg
0.3
mg
0.06
mg
18
μg
0.28
mg
70
mg
無機質
ナトリウム カリウム カルシウム マグネシウム リン
1mg 170mg 9mg 6mg 14mg 0.2mg
七訂日本食品標準成分表より

●生の渋がき 可食部100gあたりの成分

生の渋柿に含まれるカロリーや成分の量を載せています。(果皮、種子及びへたを除いた可食部)

エネルギー 水分 たんぱく質 脂質 炭水化物 灰分 飽和
脂肪酸
不飽和
脂肪酸
コレステロール 食物繊維
63
kcal
82.2
g
0.5
g
0.1
g
16.9
g
0.3
g
0.01
g
0.03
g
0 2.8
g
ビタミン
カロテン E B1 B2 ナイアシン B6 葉酸 パントテン酸 C
300
μg
0.2
mg
0.02
mg
0.02
mg
0.3
mg
0.05
mg
20
μg
0.27
mg
55
mg
無機質
ナトリウム カリウム カルシウム マグネシウム リン
1mg 200mg 7mg 6mg 16mg 0.1mg
七訂日本食品標準成分表より

●干し柿 可食部100gあたりの成分

干し柿の可食部100gに含まれるカロリーや成分の量を載せています。

(つるしがきを含む  廃棄部位: 種子及びへた )

エネルギー 水分 たんぱく質 脂質 炭水化物 灰分 飽和
脂肪酸
不飽和
脂肪酸
コレステロール 食物繊維
276
kcal
24
g
1.5
g
1.7
g
71.3
g
1.5
g
(0.15)
g

(0.58)
g

0 14
g
ビタミン
カロテン
当量
E B1 B2 ナイアシン B6 葉酸 パントテン酸 C
1400
μg
0.4
mg
0.02
mg
0
mg
0.6
mg
0.13
mg
35
μg
0.85
mg
2
mg
無機質
ナトリウム カリウム カルシウム マグネシウム リン
4mg 670mg 27mg 26mg 62mg 0.6mg
七訂日本食品標準成分表より