西洋梨(せいようなし)の特徴と主な品種や産地と生産量

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●西洋梨(ようなし)の分類と特徴

◆西洋梨(ようなし)とは

分類:バラ目 > バラ科 > ナシ属 > セイヨウナシ種

学名:Pyrus communis L.

英名:Pear(ペアー) 仏名:Poire(ポワール)

和名:せいようなし/西洋梨

別名:ようなし(洋梨)

●西洋梨(ようなし)の分類と特徴

 洋ナシ(西洋梨)とはヨーロッパ原産のバラ科ナシ属の木になる果実の総称で、和梨と中国梨の東洋種系梨と並ぶ梨の分類の一つです。

 最も大きな特徴はその形で、日本の梨が丸い球形なのに対し、西洋梨は上が細く、お尻が大きい瓶のような形をしています。そしてその食味です。和ナシがみずみずしくシャリシャリしているのに対し、洋梨はねっとりと甘く、香りも非常に芳醇です。

●洋ナシは追熟が必要

 洋ナシは和梨と違い、木で完熟したものを収穫して食べるのではなく、ある程度熟したものを収穫し、一定温度の中で保存し、成熟させてから食べるのです。これを追熟と言います。

●西洋梨(せいようなし)の主な26品種一覧

 プレコース、バートレット、ブランデーワイン、セニョール・デスペラン、マルゲリット・マリーラ、ラ・フランス、コミス、ゼネラル・レクラーク、セニョール・デスペラン、ル・レクチェなどがあります。


■西洋梨(ようなし)の産地と栽培面積

●洋ナシの主な産地と生産量

洋ナシの主な産地と生産量

 洋ナシの生産は国内では限られた地方でしかされておらず、平成22年の生産量で見ると山形県が全国の65%を占めています。

 その他では長野県や新潟県、青森県、岩手県そして福島県となっています。この6つの県で全国の9割以上を生産しています。

 ラ・フランスは山形県が有名ですね。ルレクチェは新潟県がブランドとして出荷しています。またブランデーワインは北海道が有名です。

●西洋梨の品種別栽培面積

西洋梨の品種別栽培面積

 農林水産省がまとめている平成30年産特産果樹生産動態等調査によると、日本で最も広く作られている洋梨はラ・フランスです。栽培面積を見ると全体の64%を占めています。これは和梨では3番目に広く栽培されている新高梨と肩を並べる量です。続くルレクチエ以下は栽培面積が一気に減り希少な果物となっており、ルレクチエやオーロラなど高級果物として扱われています。

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