マルゲリット・マリーラ(Marguerite marillat)< 西洋梨

マルゲリット・マリーラ(Marguerite marillat)

■マルゲリット・マリーラとは?

●フランス生まれの品種

 マルゲリット・マリーラは1874(明治7)年(1872年に最初に展示されたとするせつもある)に、フランス・リヨン郊外のヴィルルバンヌにおいて園芸家であるM.マリーラ(M. marillat)氏によって発見された大型の西洋梨です。名称は発見者の妻、Marguerite marillatから付けられています。

マルゲリット・マリーラ(Marguerite marillat)

●マルゲリット・マリーラの特徴

マルゲリット・マリーラ(Marguerite marillat)

 マルゲリット・マリーラの果実は西洋梨の中では最大級で、400~800gにもなります。形は西洋梨の中では比較的均整がとれた洋ナシ型をしており、表皮は収穫時は黄緑色ですが、熟すと全面が黄金色になってきます。

追熟前と後のマルゲリット・マリーラ(Marguerite marillat)

 ら・フランスほどではありませんがサビが発生しやすい品種となっています。

 果肉は未熟なうちは白く、熟すにつれやや黄色みを帯びてきます。その頃になると香りもぐんと強くなり、とてもジューシーでル・レクチェと同じような滑らかな舌触りになります。

 糖度自体はあまり高くないのですが酸味が少ないので上品な甘さが楽しめます。

マルゲリット・マリーラ(Marguerite marillat)の断面

■マルゲリット・マリーラの主な産地と旬

●主な産地と生産量

 マルゲリット・マリーラの平成22年の栽培面積は全国で約58haとなっていましたが、平成30年には約40haと減少しています。最も広く栽培しているのは山形県で、全国の46%を占めています。次いで北海道、福島県、青森県、秋田県、岩手県、長野県となっています。

マルゲリット・マリーラの産地と栽培面積

●マルゲリット・マリーラの収穫時期と旬

 マルゲリット・マリーラは早生種で、収穫は9月上旬頃から始まります。収穫後10日~2週間ほど追塾させた頃が食べ頃となります。出荷は9月中旬頃から10月下旬頃までで、出盛りの旬はとても短く、9月下旬から10月中旬までとなります。

旬のカレンダー 8月 9月 10月 11月
マルゲリット・マリーラ                        

< 出 典 >

 ※ 「Liste de variété de Poire et Poirier ancien et courant encore commercialisés」pommiers.comサイト 2021.9.28閲覧

 ※ 「Marguerite Marillat」Københavns Universitet(コペンハーゲン大学植物環境科学科ページ)2021.9.28閲覧

 ※ 「Marguerite Marillat (pera)」Wikipedia 2021.9.28

 ※ 「セイヨウナシ」中央果実協会ホームページ

 ※ 「図解 果物大図鑑」株式会社マイナビ出版 p.55

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