ー 目 次 ー
- イチジクの概要
- イチジクとは
- イチジクという名前の由来
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イチジクの主な品種
- 在来種の他、近年は海外品種も豊富に
- 国内の品種や在来種
- 西洋品種・黒イチジク
- 西洋品種・白イチジク
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イチジクの主な産地と収穫時期や食べ頃の旬
- 主な産地と生産量
- 全国のイチジク収穫量ランキング
- 福岡のブランドイチジク とよみつひめ
- 夏果と秋果
- イチジクの旬とカレンダー
- イチジクの選び方と保存方法
- イチジクの美味しい食べ方
- イチジクに含まれる主な有効成分とその働き
- 日本食品標準成分表2020年版(八訂)でみるイチジクの栄養成分量
●イチジク(無花果/いちじく)の概要
◆イチジクとは
分類:バラ目 > クワ科 > イチジク属
学名:Ficus carica L.
英名:Fig 仏名:Figue
和名:いちじく/無花果
別名:南蛮柿
イチジクはイラクサ目クワ科イチジク属の落葉樹木です。西アジア、アラビア南部で、アダムとイブの話の中で出てくる"禁断の果実"とはいちじくのことで、古来からあったことをうかがわせます。
食用にされる部分、皆さんが通常食べている部分は、実は厳密には果実ではなく、イチジクの花にあたる部分なんです。イチジクは隠頭花序(いんとうかじょ)と呼ばれる花を付ける木で、果実のように見える部分は、花軸が肥大化したもので、切った時に粒粒のように見える花があるのが分かります。
●イチジクという名前の由来
その名は、中国での名前「映日果(エイジツカ)」がなまってイチジクとなったという説と、一日一個ずつ熟すから、または一ヶ月で熟すから、「一熟」と名がついたという説があります。また、「無花果」とも書きますが、実際には花が咲かないわけではありません。先の説明にある通り、実の中に無数の白い花を咲かせるのですが、外から見えず、花が咲かないように見えるからなのです。
■イチジクの主な品種
●在来種の他、近年は海外品種も豊富に
国内で流通しているイチジクの約8割は「桝井ドーフィン(ますいドーフィン)」という品種です。その他在来種の「蓬莱柿(ほうらいし)」や福岡で開発された「とよみつひめ」、海外品種の黒イチジク「ビオレ・ソリエス」などがあります。
近年、バナーネやキング、コナドリアなど海外の白イチジク品種の栽培も増えてきています。当サイトで紹介しているのは下の10種です。画像か品種名をクリックするとそれぞれの紹介ページへと進みます。
国内の品種や在来種
桝井ドーフィン
イチジクと言えばこれ、と言えるほど国内の主要な品種です。
蓬莱柿(ほうらいし)
江戸時代の寛永年間にポルトガルから入ってきた古い品種で、在来種として扱われています。皮ごと食べられるイチジクです。
とよみつひめ
福岡県で育成され2006年に品種登録された高糖度で皮ごと食べられるイチジクです。
ロードス
ギリシャのロードス島から持ち込まれた品種を桝井農場がロードスとして販売し始めたもので、小ぶりですが濃厚な甘みのイチジク。
西洋品種・黒イチジク
海外の品種で、熟すと果皮が全体に濃い黒紫色になり黒く見えることから黒イチジクと呼ばれるタイプ。
ビオレソリエス
(黒いちじく)
フランスで有名な品種で、黒イチジクと呼ばれるように果皮が全体に黒紫色で、果肉はネットリと甘いのが特徴です。
ヌワールドカロン
(黒いちじく)
南フランスの品種で、”Figue Longue Noire de Caromb”とも呼ばれる黒イチジクの一種です。
西洋品種・白イチジク
海外の品種で、熟しても果皮が赤くならず、黄緑色であることから白イチジクと呼ばれるタイプ。
バナーネ
(白イチジク)
フランスから導入されたロングドートといういう品種で、夏果と秋果どちらもなる品種です。
コナドリア
(白イチジク)
1957年にアメリカで発表された白イチジクの品種で、豊産性が非常に高い夏果専用品種です。
ザ・キング
(白イチジク)
アメリカの品種で、皮ごと食べられる夏果だけの品種です。
キューティーキング
(白イチジク)
佐賀県唐津市浜玉町の富田秀俊氏(富田農園)が生産出荷する「ザ・キング」種です。
カドタ(Kadota)/ドッタート(Dottato)
アメリカから入ってきた品種ですが、イタリアのドッタート種と同一品種で、ドライイチジクに最適な品種としてしられています。
営農栽培され市場に流通している主なもの以外にも、家庭菜園用にさまざまな品種が出回っています。海外も含めるとイチジクの品種はおびただしい数があります。海外のサイトですが、参考にごらんになるときっと驚かれますよ。
FIGS 4 FUN (イチジクのデータベースサイト) http://figs4fun.com/
■イチジクの主な産地と収穫時期や食べ頃の旬
●イチジクの主な産地
イチジクは全国各地で作られていますが、主な産地は、和歌山、愛知、大阪、兵庫、福岡、兵庫です。
海外ではアメリカのカリフォルニア州や地中海沿岸諸国です。 日本では、商品として栽培出荷する経済的な北限は福島、宮城、新潟あたりまでとされているようで、農林水産省がまとめた特産果樹生産動態等調査では、北の北海道や青森県、岩手県と、南の沖縄県、鹿児島県を除く全ての都道府県に収穫・出荷記録があります。
●全国のイチジク収穫量ランキング
令和2年産の全国の収穫量は約10,750トンで、そのうち約19%を和歌山県が生産しています。和歌山県、愛知県、大阪府、兵庫県の上位4県で全国の約6割を生産している事になります。
●福岡のブランドイチジク とよみつひめ
2006年に品種登録された甘い高糖度のイチジクです。
●夏果と秋果
イチジクには、初夏から夏にかけて実がなるものと、秋に実がなるもの、そして初夏と秋両方に実がなるものがあります。
●イチジクの旬
一般的な露地物のイチジクの収穫期は長く、夏の8月頃から10月頃まで。夏果の物は6月~7月となります。
品種 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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秋果 | ||||||||||||
夏果 |
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