●梨(ナシ)の分類と特徴
◆和梨(ナシ)とは
分類:バラ目 > バラ科 > ナシ属 > ヤマナシ種 > ナシ(変種)
学名:Pyrus pyrifolia (Burm. f.) Nakai var. culta (Mak.) Nakai
英名:Nashi Pear、Sand Pear 仏名:Nashi(s)
和名:なし/梨
別名:和梨、日本梨
ナシ(梨/なし)はバラ科ナシ属の木になる果実で、中国が原産とされ、日本には弥生時代に入ってきたとされています。と言っても、このころの梨は現在のようなものではなく、小さな実をつける野生種のヤマナシです。現在一般に食されている梨は、このヤマナシをルーツとする栽培品種群を指します。
現在では様々な品種改良が行われ、その種類も数多くあり、沖縄を除き、日本全国で栽培されています。
●和梨、中国梨、洋ナシの3タイプ
ナシ(梨/なし)には大きく分けると、和ナシ(Pyrus pyrifolia (Burm. f.) Nakai var. culta (Mak.) Nakai)、中国ナシ(Pyrus ussuriensis var. culta)、西洋ナシ(Pyrus communis L.)の3種類があります。国内で主に生産されている和ナシに対し、中国ナシはあまり普及せず、一部地方だけで生産されています。西洋ナシの様に追熟させて食べるタイプですが、食感や味は和梨に近い梨です。西洋ナシはラフランスやルレクチェなど近年盛んに生産されるようになりました。ここでは、主に和ナシに関して、特徴や種類などを紹介していきます。
●”赤梨”と”青梨”とは
和梨は果皮の色で大きく2つのタイプに分類されます。
「幸水」や「新高」に代表される皮の色が黄褐色の”赤梨” 系と、「二十世紀」や「菊水」に代表される色が淡黄緑色の”青梨”系です。
青梨系は「二十世紀」が一世を風靡しましたが、その後数は減り、現在では「幸水」や「豊水」など赤梨系が大半を占めるようになりました。
●和梨の食感は砂を感じさせる?
洋ナシの滑らかな食感に対して、和梨はざらつきがあり、サンドペアと言われ長く海外では人気が無かったようです。そのざらざらまたはシャリシャリした食感は「石細胞」と呼ばれるもののためですが、この石細胞とはリグニンなどの食物繊維によって細胞を包む壁が固くなり、食べた時にそんな食感を下に感じさせています。
■主な日本梨・中国梨60品種の一覧
●主な梨の和梨の品種一覧
現在市場に出回っている主な日本梨55品種と中国梨などその他5種、合わせて60品種を紹介します。各画像か品種名をクリックすれば解説や画像一覧のページに進みます。
青梨
赤梨
中国梨・その他
西洋梨
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