ナシ(梨/なし):選び方や保存方法と美味しい食べ方
■美味しいナシ(梨/なし)の選び方と食べ頃の見分け方
1.形
梨はお尻の方が甘味が強くなっています。選ぶ時はやや扁平気味で、お尻がどっしりとした感じのものが良いです。
2.色

二十世紀など青ナシの場合は、みずみずしい緑色のものはシャキシャキとしていてみずみずしい物です。それが黄色みを帯びるにしたがい甘味をが強くなってきます。二十世紀の場合、黄緑色の中に黄色くなった部分がまだらに入った状態を虎の模様に似ていることから「虎熟れ」と呼ばれ最も美味しい状態です。
一方幸水などの赤ナシの場合は薄い茶色の状態より、少し赤みがかった色になってきた頃が食べ頃の美味しい物です。

いずれの梨も基本的に追熟(糖度が増し美味しくなる)はしないので、食べ頃の良い状態のものを選びましょう。
3.その他
梨に軸がしっかりと付いているもので、干からびていないもの、手に持った時に、果実に張りがあり固く締まっているものを選びます。また、手にずっしりと重みを感じるものがジューシーで美味しい梨です。
■ナシ(梨/なし)の保存方法と食べ方
●梨の保存方法
梨の身上はシャキシャキした食感と、果汁が滴るジューシーな感じです。それを損なわないよう、乾燥しないようにビニールなどの袋に入れ、冷蔵庫の野菜室にいれておきます。そうしておけば1週間近くは美味しい状態で保存できますが、鮮度が良いうちに早めに食べるようにしましょう。
梨の身上を考えると冷凍保存には向きません。冷凍する場合は、皮を剥き、レモン汁を少し加えてミキサーにかけたピューレ状にして、ジップロックなど保存用の密封袋に入れ、薄く板状にして冷凍しておきましょう。
使い方は、煮込み料理に少し加えたり、スムージーに使ったりします。
●冷やすのは食べる1時間程前に
梨などの果物の甘味は長時間冷やし過ぎると薄れてしまいます。美味しく食べるには、食べる直前に氷水に浸けて冷やしたり、食べる1時間ほど前に冷蔵庫に移して冷やすようにしましょう。
●ナシは皮近くとお尻が甘い
ナシはお尻のあたりと、皮近くが糖度が高く甘味が強い部分になります。芯の近くはゴリゴリとしていて固く、酸味が強く酸っぱい味がします。
食べる時は、皮はなるべく薄く剥き、芯の部分は少し大きく切りとってしまう方が美味しく食べられます。
●生で食べるのが一番
和梨はそのみずみずさと、シャキシャキした歯ざわりを活かした生食に最も適しています。リンゴなどの様に強い香りや酸味も無く、コンポートなどに煮てしまうと梨らしさが薄れ、目をつぶると何を食べているのか分かりにくい物になってしまいがちです。
●果汁を絞る
梨にたっぷりと含まれている果汁を搾って、シャーベットやゼリーに仕上げることも出来ます。
●梨は肉を柔らかくする
梨にはプロテアーゼと言うタンパク質分解酵素が含まれています。これを活かし、梨をすりおろして肉を数時間まぶして浸けこんでおくと肉が柔らかくなります。ただ、浸けこんだ肉は綺麗に梨のピューレを拭きとらないと焦げやすいのでステーキには出来ません。
煮込み料理などに使うと良いでしょう。梨のピューレも旨みとして活かせます。
また、柔らかくなり過ぎてしまった梨も、ピューレにして煮込み料理に甘味料として少し加えても良いでしょう。
●梨のサラダ
色々なサラダに使ってみてはいかがでしょうか。