あけみず/明水<和梨の品種

明水/あけみず<和梨

■あけみずとは?

●「新水」×「42-6」(雲井×幸水)

明水/あけみず<和梨

あけみずは1970(昭和45)年に神奈川県園芸試験場において「新水」に「42-6」(雲井×幸水)を交配して得られた交雑種を選抜育成された赤梨とされています。交配後、24年間の育成・調査を経て1994(平成6)年に登録出願、1997(平成9)年に品種登録されています。出願者は神奈川県で、出願時の名称は「明水」でしたが、登録された正式品種名は「あけみず」となっています。

明水/あけみず<和梨

●あけみずの特徴

農林水産省の品s登録データベースには以下の通り記載されています。

『果実の形は円,梗あの深さ,広さ,ていあの深さ及び広さは中,有てい果の有無は混在,果実の大きさは中(320g程度),果皮の色は黄赤褐,果点の大きさは中,密度は密,果面の粗滑は中である。果梗の長さ及び太さは中,肉梗の有無は無,果芯の形は短紡錘,大きさは小,心室の数は中である。果肉の色はやや黄白,硬さ及び粗密は中,甘味はやや高(糖度13度程度),酸味は中,香気は少,果汁の多少はやや多である。開花期は早,成熟期はかなり早で,育成地において7月下旬~8月上旬である。心腐れ,みつ症状及び裂果は無,果実の貯蔵性は短である。』

神奈川県のホームページには下記のように記載されています。

『果実は円形で果皮色が黄赤褐色、果重は平均320gになります。糖度(Brix)は13%前後、僅かに酸味があり、みずみずしくおいしいナシです。日持ちはやや短く、常温(25℃、湿度90%)で5日程度です。』

●実際に食べた食味

今回入手した物は岐阜県産の物で、1個が600~700gもある結構大きなものでした。

果肉は柔らかく、とてもジューシーで噛むのに力は必要なく優しく崩れる感じです。はじめ甘味と共に酸味が少し感じられますが、後口には甘さが残る感じです。

あまり見かけない品種ですが、食べてみると今回の物はとても美味しく、これならもっと知られても良いのではないかと思いました。

■あけみずの主な産地と旬

●主な産地と生産量

明水/あけみず<和梨

政府がまとめた平成24年産の栽培面積を見ると、富山県が11.2haで最も多く栽培されています。次いで愛知県3.0haとなっています。その他の地域でも個々の農園で数本単位で栽培されているようです。今回入手した物は岐阜県産の物でした。

●あけみずの収穫時期と旬

収穫時期は地域やその年の天候などで多少ずれはありますが、おおむね7月下旬~8月上旬辺りとなっています。

旬のカレンダー

旬のカレンダー 7月 8月 9月 10月
あけみず                        

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