アンズ 杏子 あんず アプリコット

アンズ(杏子/あんず)

■アンズ(杏子/あんず)の概要や特徴

●バラ科サクラ亜目サクラ属 (英)Apricot (仏) Abricot

アンズ(杏子/あんず)

 あんずはバラ科の樹で、梅や桃、スモモなどと遺伝的に近縁にあたります。原産地はネパールから、中国の山東、山西、河北地方の山岳地帯と言われています。古来中国では「唐桃」と呼ばれ紀元前3000年頃にはすでに主に薬用として栽培されていたそうです。

●アンズの特徴

アンズ(杏子/あんず)

 あんずは小粒の黄桃といった感じで形は桃とよく似ています。大きさは品種にもよりますが、梅程の物からスモモくらいで、果皮の表面は産毛は無くネクタリンのようで、果皮の色は黄色から橙で日光に当たっていたところが赤みを帯びています。

 主な品種には「ハーコット」や「ゴールドコット」、「おひさまコット」「ニコニコット」「信州大実」「信月」などの他、缶詰など加工に適した「昭和」や「信山丸」「さつき」などがあります。

●杏仁(きょうにん)

 種子の中の白い仁は杏仁(きょうにん)と呼ばれ、古くから薬用として使用されています。また、あんずの種で作られた「アマレット」というイタリアのリキュールも有名です。

●干しあんず

 あんずはぶどうと並びドライフルーツにされる事も多く、世界各地で作られています。中でも中東のトルコ、イラン、アフガニスタンなどが有名で、酸味が強めなアメリカ産、オーストラリア、南アフリカ産などがあります。

■アンズの主な産地は

アンズ(杏子/あんず)

●冷涼な地方で作られています

 日本ではりんごの産地と分布が一致しており、冷涼な気候の長野、東北、北陸地方などで栽培されています。

 平成16年までは長野県が毎年一位で、二位が青森県となっていましたが、17年に青森県が長野県を抜きトップに、それ以来、次はまた長野県、またその次の年は青森県と毎年交互にトップと二位を競っています。データがある21年は青森県がトップでした。これは出来年と不作年が栽培上交互にあるためで、長野県と青森県は良い具合に一年ずらしているからでしょう。

 ちなみに3位は福島県や鳥取などいろんな地方が入れ替わっていますが、生産量は少なく、青森県と長野県で全国の約98%を生産しています。

■アンズ(杏子/あんず)の収穫期と旬

●アンズ(杏)の旬は夏

 生あんずは収穫されてすぐに出荷され、その最盛期は6月下旬~7月中旬となっています。

旬のカレンダー 5月 6月 7月 8月
アンズ                        
アンズ(杏子/あんず)の断面

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アンズの品種