カリン(花梨/かりん) :旬と主な産地、食べ方と栄養価や効能
■カリン(花梨/かりん)とは
●バラ科カリン属(又はボケ属)(仏)Nefle
かりんの中国が原産とされるバラ科の落葉樹になる果実で、古くから薬用として用いられていたようです。日本でも全国で栽培されています。
庭園樹としても人気があり、実が沢山成った樹を良く見かけます。
●生では食べられません
かりんは果物と言っても、非常に硬い上、渋くて生では食べられません。香りを楽しむ、また、薬用成分を利用するような使い方になります。
●かりんの果実の特徴
かりんの最大の特徴は独特の芳しい香りではないでしょうか。のど飴やかりん酒など、薬効成分と共にこの香りを活かした加工に用いられています。
果実はパパイヤと似たような縦長の形をしており、350~500g程の大きさになります。表皮の色は明るい黄色で、熟した果実の表面はつるっとしています。
果肉は薄い黄色から橙黄色でとても固く、中心部に縦に5本の空洞があり、その中に無数の種が入っています。生のまま果肉をかじるととても渋く、また、繊維質が固く口に残って食べられません。
●マルメロと同じ?
カリンとマルメロは一見同じもののようにも見えますが、見分けるポイントは大きく2つ。
1.カリンの果実は通常楕円形に近い形たのに対し、マルメロは洋梨のような形をしている。
2.マルメロの若い果実はうぶ毛のような軟毛が付いているがカリンにはない。
■カリン(花梨/かりん)の主な産地と食べ頃の旬
●全国のかりん生産量トップ3
かりんは全国で作られていますが、最も多く生産し市場に流通しているのは長野県です。全国の約3分の1を作っています。次いで山形県、香川県となっています。
その他にも東京や愛媛、山梨でも沢山作られています。平成16年は東京が41トンで3位に、平成10年、11年は山梨県が74トン、95トンでそれぞれ2位になっていました。
●美味しいカリンが出回る旬は
全国に分布しているので、収穫される期間が長く 10月初めから出荷が始まり12月初旬まで流通しています
旬のカレンダー | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | ||||||||
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かりん |
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