リーガル・レッド・コミス:来歴や特徴と産地や旬
●リーガル・レッド・コミスとは
◆リーガル・レッド・コミスの来歴
「リーガル レッド コミス ( REGAL RED COMICE )」は1960年(昭和35年)にアメリカ、オレゴン州においてチャールズ・キニー氏が自園で発見した「ドワイアンヌ・デュ・コミス」の枝変わりとされています。
西洋梨の中でも果皮が赤い品種は「マックスレッド・バートレット」や「メープルレッド」「カリフォルニア」などがありますが希少性が高く、見た目も綺麗なので贈答用などの需要があり、高級フルーツとして扱われています。
「リーガルレッドコミス」という名称は山形県の果樹苗木生産販売会社である株式会社イシドウの商標として2011(平成23)年に登録されています。
◆リーガル・レッド・コミスの特徴
「リーガル レッド コミス」は果重300g前後で果形は首が長くない短びん形をしていて、最大の特徴は果皮の色が赤い事です。この色は収穫時は赤褐色なのですが追熟すると鮮やかな赤色の縞状に着色します。
果肉は乳白色で、果肉は追熟すると緻密で滑らかな舌触りとなり果汁も多く、糖度は15度ほどになります。
また、「ドワイアンヌ・デュ・コミス」の特性である芳醇な香りも受け継いでいます。
◆実際に食べてみたリーガル・レッド・コミスの食味
撮影試食したものは11月下旬に仕入れた宮城県産で285g前後でした。
果皮色はやや赤褐色に近い赤色の縞が入っており、収穫後追熟させてから発送されたものです。
食べると舌触りがなめらかでとても良く、甘味もあってとても美味しかったです。糖度を量ってみると15.2度でした。
届いてから1週間ほどさらに追熟させると香りがさらに強くなり、噛まなくても溶けていくような感じになっていました。それでいて茶色く変色する部分もなく、一つ一つ品質が良い物を選んで出荷されているということがうかがえます。
ただ、そこまで追熟させると甘味の影からタンニンを思わせる渋みが感じられるようになりました。
●リーガル・レッド・コミスの主な産地と旬
◆主な産地と生産量
「リーガルレッドコミス」はまだ国内に導入されて間がないことや、一本の樹からの収量が少なく栽培が比較的難しいらしく、まだ生産者が少なく市場に出回る数もとても少ないです。
2020年現在主な産地は山形県ですが、今回入手した宮城県の他、岩手県など東北地方各地の西洋梨の産地でも栽培が始まっているようなので、今後生産量が増えてくると思います。
◆リーガル・レッド・コミスの収穫時期と旬
「リーガルレッドコミス」の収穫時期は「ゼネラル・レクラーク」より10日程度遅く、「ラ・フランス」 より10日程度早いそうで、山形県では10月上旬ごろからとのことです。
収穫後一定期間追熟のため貯蔵された後に出荷されるので、市場に沢山出回るのは11月に入ってからになります。
リーガル・レッド・コミス | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | ||||||||
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収穫 | ||||||||||||
食べ頃 |