バラード（Ballade）＜西洋梨の品種

西洋梨　バラード

■バラード（Ballade）とは？

　バラードは１９８４（昭和５９）年に山形県立園芸試験場（山形県寒河江市）において、「バートレット」に「ラ・フランス」を交配して生まれた実生を接ぎ木、選抜育成された西洋梨で、１９９９（平成１１）年に品種登録されました。

　山形県立園芸試験場と言えば、「シルバーベル」が生まれた所でもあります。

　出願当時の名称は「山園Ｐ１号」となっていました。

　ラ・フランスが熟しても果皮の色が黄緑色のままで判別しにくいのに対し、このバラードは熟すと黄色く変色するので分かりやすいということと、甘く大玉になる品種となっています。

　バラードの果実は３５０～５００ｇ程とラ･フランスよりも大きく、形はバートレットに似ていて、やや整ったびん形をしています。通常袋掛け栽培が行われ、収穫時の果皮色は黄緑色をしていますが、熟すにつれ黄色くなってきます。表面のサビはやや多いほうとなっています。

　果肉は白く、緻密で、食べ頃に熟すと糖度が１６～１８％にもなり、それに対して酸味が控えめなのでまったりとした強い甘さが感じられます。また、果汁も多く果肉が口の中で柔らかくほぐれるような食感となります。

　平成２２年産のバラードの生産量で見ると、最も多く生産しているのは、バラードが生まれた山形県で、全国の約半分を占めています。次いで青森県、北海道、岩手県、秋田県の順となっています。

　バラードの熟期は育成地（山形県寒河江市）において９月中旬から下旬となっており、収穫は９月下旬頃から始まります。収穫後１週間から１０日間ほど予冷処理された後、２～３週間の追熟を経て食べ頃となります。出盛りの旬は１０月となります。

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