オーロラ < 西洋梨(せいようなし):来歴や特徴と産地や旬
■オーロラとは
●「マルゲリト・マリーラ」と「バートレット」の交配種
オーロラはラ・フランスなどよりも一足早い9月頃から出回り始める早生種の洋梨です。
1950年にアメリカ・ニューヨーク州ニューヨーク州立農業試験場において「マルゲリト・マリーラ」と「バートレット」の交雑実生から選抜され、1964年に命名されたた品種で、日本へは1983年に導入されたようです。
◆オーロラの特徴
オーロラの果実は300~400gと大きめで、どっしりとした下膨れの形をしています。
早生種といえど、このオーロラは洋梨の良い資質をしっかりともち、十分に熟した果肉は果汁たっぷりで柔らかく、舌の上でとろけるような食感が楽しめます。甘みと酸味のバランスもよく、芳醇な味わいです。
食べ頃が分かりやすいのも特徴で、まだ青いうちに収穫され店頭に並びます。下の左のものがそうです。そして食べ頃になると右のように果皮が黄色くなり芳醇な香りが立ってきます。
◆実際に食べてみた食味
食べ頃に追熟させたオーロラは皮がナイフでするするっと剥けるほどで、果肉は緻密で果汁が多く、食べると口の中で滑らかに溶けていくような感じです。
甘味は柔らかく、適度な酸味もあり、洋ナシ特有の香りと共に口の中に広がります。
■オーロラの産地と旬
●オーロラの主な産地と栽培面積
オーロラの主な産地は山形県です。右のデータは政府がまとめた平成26年産の全国のオーロラの栽培面積で、これを見ると山形県が全国の半分以上を占めています。に続いて北海道、長野県、そして岩手県などでも作られています。
生産量は多くなく、9月に一時的に出回りすぐに店頭から姿を消してしまう比較的希少な洋ナシです。
◆オーロラの収穫時期と旬
オーロラは早生種で、収穫は9月上旬頃から始まります。食べ頃の旬は9月中旬から下旬にかけてとなります。
品種 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | ||||||||
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オーロラ |
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