エルドラド<西洋梨:来歴や特徴と産地や旬
●エルドラドとは
◆アメリカ・カリフォルニアで発見された品種
エル・ドラドは1931年にアメリカ・カリフォルニア州エル・ドラド郡でロバート・パターソン氏が発見したバートレットの自然交配実生とされ、1945年に公表されています。
エル・ドラドという名称はこの発見された地名に因んだもののようです。この地名自体は1849年からのアメリカのゴールド・ラッシュで、一獲千金を夢見て金鉱の採掘に集まった人たちのキャンプがあったあことから付けられたと言われています。
◆エルドラドの特徴
エル・ドラドの果実は350~400g程で洋梨としてはやや大きめ。形は西洋梨らしいびん型で、収穫時の果皮色は黄緑色で、ラフランス程ではありませんがサビが見られます。
食べ頃に熟したものは果皮が黄色っぽくなり、甘く特徴的な香りが強くなります。果肉は石質が少なく舌触りが滑らか、温度管理によって長期保存が可能とされている。
◆実際に食べてみたエルドラドの食味
今回入手したものは山形県産のものでまだ十分に追熟していない物でした。まだ若い間は果肉が硬めで、リンゴにも似た歯触りがあり、そこそこ甘味はありましたが洋梨らしい美味しさはあまり感じられませんでした。
しかし、しっかりと追熟させたものは舌触りもかなり滑らかで果汁もあり、甘い香りと共に芳醇な甘みが広がりさっぱりとした美味しい洋梨になっていました。
●エルドラドの主な産地と旬
◆主な産地と生産量
エル・ドラドは生産者が少なく、農林水産省の統計には記録されていません。主な産地は山形県ですが、岩手県や栃木県などでも個々の農園でわずかに作られているようです。
苗木はネットでも販売されており、西洋梨の栽培地であればどこでも栽培は可能となっています。
◆エルドラドの収穫時期と旬
収穫は産地によって多少ずれはあると思いますが、山形県では10月下旬頃から収穫が始まります。この品種は収穫後0~1.4℃の低温で管理することで翌春まで貯蔵が可能とされており、食べ頃の旬は11月下旬から1月いっぱい位までです。
品種 | 10月 | 11月 | 12月 | 1月 | 2月 | ||||||||||
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エルドラド |