松本早生富有柿/まつもとわせがき<柿の品種
■松本早生富有柿とは?
松本早生富有柿は京都府で発見された富有柿の枝変わり品種で、10月中旬から11月上旬にかけて出回る早生種です。
●松本早生富有柿の来歴
松本早生又は松本早生富有柿は京都府綾部市の松本豊氏が1935(昭和10)年頃に自園の「富有柿」の中から枝変わりを発見し育成したものとされ、1952(昭和27)年に名称登録されています。
●松本早生富有柿の特徴
松本早生富有柿は普通の富有柿よりも1~2週間ほど早く成熟する他は、富有柿と大きな特徴の違いはありません。
この柿も富有柿同様完全甘柿で、大きさは250g前後で、丸みのあるふっくらとした形をしており、明るい橙色の果皮はひび割れなどが入っていません。
果肉は比較的柔らかめで富有柿らしい食感と甘さを備えています。
■松本早生富有柿の主な産地と旬
●主な産地と栽培面積
松本早生富有柿は全国で700haあまりで栽培されています。これは柿全体で見るとおよそ5%ほどとなっています。
松本早生富有柿の主な産地は奈良県や福岡県で、政府がまとめた平成30年産の栽培面積で見ると、福岡県が1162(236ha/H23)、奈良県が228(213ha/H23)で、この両県で全国の約半分を占めています。続いて和歌山県、岐阜県、茨城県と続きます。これで見ると、九州から関東にかけてかなり広範囲で栽培されている事が分かります。ただ、全国的には減少傾向にあります。
●松本早生富有柿の収穫時期と旬
収穫時期は産地にもよりますが、一般的な富有柿よりも1週間から2週間程早く、10月中旬頃から始まります。出盛りの旬は10月下旬から11月上旬にかけてとなります。
旬のカレンダー | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | ||||||||
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松本早生富有柿 |
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