■美味しいトマトの選び方と保存方法
●トマトを選ぶ際のポイント
◆好みの産地、栽培方法を覚えておく
上にあるように、トマトは産地や栽培方法、品種で味がかなり違ってきます。一度食べて美味しかったら、トマトの産地や栽培方法がラベルに記載されていないかみて記録しておくと良いですよ。
◆丸く重みがあるものを
トマトは一般的に角ばっているものや凹凸があるものは、中に空洞ができていたり、ゼリー状の部分が多いという傾向があるので、出来るだけ丸くツルっとしていて重みを感じるものを選びます。
◆トマトが甘く美味しいのは春
夏場はトマトの糖度が上がりにくい時期になります。そういう時期は出来れば高地で栽培されたものや、完熟してから収穫された地元のトマトを選びます。
◆トマトのお尻に放射状の筋を見つける
お尻の先から上のヘタに向かって何筋も放射線状に筋が見えるものは与える水分を減らして糖度が上がっているトマトです。特にファーストトマト系に良く見られる傾向です。筋が沢山入っていれば「買い」です。
甘く糖度が高いトマトは水に入れると沈むんです。糖度が低く、旨みの少ないトマトは浮きます。
◆もちろんヘタを見て鮮度チェック
もぎたてのトマトのヘタは緑でピントしています。乾燥して縮れているようなものは収穫してから時間が立っていると言えます。
●保存方法
◆まだ緑色の部分が残っているトマトはまだ完熟していないものです。そういうものは室温においておき、追熟させて全体が赤くなるのを待ちます。
◆完熟し、へたの付け根まで真っ赤なトマトは、ビニールやポリの袋に入れるか、ぴったりとラップをして、野菜庫に、お尻が潰れないようへたを下にして入れておきます。
■トマトの食べ方
●生でサラダとして
生のまま切ってサラダにする場合、皮付きのままでも良いのですが、皮をむいた方が口当たりはよくなります。皮をむく場合は、「湯むき」と言う方法を使います。
湯むき
沸騰したたっぷりの湯の中にヘタをくり抜いたトマトを丸ごと入れ、10秒から20秒程中で転がしてから取り出し、氷水に落とします。そうすると皮がつるっと剥けます。
●焼く
トマトをヘタをくり抜き、グラタン皿などに並べ、160度程のオーブンでじっくり焼きます。そうすると余分な水分が蒸発し、濃厚な甘味を引き出した一品が出来上がります。肉料理や魚料理の付け合わせに。
また、皮を湯むきしたトマトを厚めにスライスしグラタン皿に敷き詰め、塩胡椒とチーズをのせ焼きあげるだけでも美味しいです。
●煮る
トマトを湯むきし、サイコロにカットしてカレーや様々な煮込み料理に加えます。缶詰のトマトが手軽で便利ですね。国産の生のトマトを煮込み料理などに使う場合は、皮ごと種も一緒にミキサーにかけ加えるようにした方が旨みは活かせます。国産のトマトは調理用ではないので、旨み成分が果肉より種の周りのゼリー質に多く含まれているんです。また、皮も調理用より薄く、ミキサーにかければ気にならない位に出来るという事と、皮に含まれているペクチンが活かせるからなんです。←ためしてガッテンでも紹介されていました。
●生のままミキサーにかけピューレにする
皮を湯むきしてからミキサーにかけ、ピューレ状にします。それに塩胡椒などで味付けすれば「クーリ・ド・トマト・ソース」が出来上がります。魚料理などに使えます。ビネガーを効かせればドレッシングにもなります。(生のまま使う場合は皮を剥いた方が綺麗です。)
他の野菜と一緒にミキサーにかければ野菜ジュースも作れます。