ー 目 次 ー
- オクラの概要や特徴
- オクラとは
- オクラは若い果実や花を食用とします
- オクラの主な品種
- サヤが緑色のオクラ
- サヤが赤いオクラ
- オクラの主な産地と旬
- 美味しいオクラの見分け方
- オクラの保存方法
- オクラの冷凍保存方法
- オクラの下ごしらえと茹で方
- 調理のポイントと主な料理
- オクラに含まれる主な有効成分とその働き
- 日本食品標準成分表2020年版(八訂)でみるオクラの栄養成分量
●オクラの概要と特徴
◆オクラとは
分類: アオイ目 < アオイ科 < アオイ亜科 < フヨウ連 < トロロアオイ属 > オクラ
学名:Abelmoschus esculentus (L.) Moench
英名:Okra、 Gumbo(米)
仏名:gombo
和名:アメリカネリ
オクラはトロロアオイの一種とされ、オクラもトロロアオイとそっくりの黄色い美しい花を咲かせます。原産地はアフリカ東北部と言われ、古代よりエジプトで栽培されていたそうです。名前の「オクラ」はカタカナで書きますが、これは外来語に対して使われるのと同じで、「オクラ=Okra」は英語名なのです。

オクラは一般的にはまだ新しい野菜で、一般市場に流通するようになったのは昭和50年代の事です。日本に入ってきたのは明治時代の様ですが、沖縄や鹿児島など暖かい地方で作られて地元で消費される程度だったようです。
寒さに弱い植物で、日本では一年草となっていますが、暑い熱帯気候のもとでは多年草となります。
ネバネバ野菜として特に女性には人気がある野菜ですね。主な産地は鹿児島や高知県で、主に温かい地方で作られます。
◆オクラは若い果実や花を食用とします
オクラは花が咲いた後に実を付けますが、そのままにしておくと実は固くなり食べられなくなります。食用にするのは、実が出来始めた小さな物や、まだ若く、柔らかいうちに収穫した物です。また、花オクラというものもあり、これは花その物を食べます。蕾の状態の物から、咲いている状態の物まで食べられます。

サヤは収穫せずに完熟させておくと、どんどん硬くなり、乾燥して丸い種が詰まったサヤとなります。
●オクラの主な種類

一般的なオクラは長さが10cmくらいで、断面が五角形の星型をしています。これに対し、沖縄の「島オクラ」や八丈島の「八丈オクラ」は長さが20cmほどもあり、断面もあまり角がありません。
また、赤紫色のオクラもありまが、こちらにも断面が星形になるタイプと丸いタイプがあり、いずれも加熱調理すると緑色になってしまいます。
ミニオクラというのも流通していますが、これは品種と言う訳ではなく、オクラを通常のものよりさらに未熟な状態で収穫したもの。長さが3㎝ほどで柔らかく生食向きです。ただ、一般にはあまり出回っておらず、主に飲食店向けとなっています。
サヤが緑色のオクラ
花オクラ
●オクラの産地と美味しい旬の時期
◆オクラの主な産地と生産量ランキング
2020(令和2)年産の地域特産野菜生産状況調査を見ると、最も多く生産しているのは鹿児島で、全国の4割以上を賄っています。次いで高知、沖縄となっています。この順位は近年ずっと変わっておらず、暖かい地域で作られているという事がよくわかります。

九州や四国を中心に作られていますが、関東では群馬県が最も多く作っています。
◆オクラは夏が旬の夏野菜
施設栽培に加え晩秋から春先まではタイなどの南国からも輸入され、通年市場に流通しています。
南国の野菜なので、日本での露地栽培物が収穫できるのは暑い夏の時期、6月から8月の夏季で、その頃が旬の時期と言えます。
品種 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | |
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オクラ | 国産 | ||||||||||||
輸入 |