■とうもろこし(玉蜀黍/スイートコーン)の概要と主な品種
●イネ科トウモロコシ属
分類: イネ目 > イネ科 > トウモロコシ属
学名:Zea mays var. saccharata
英名:sweet-corn、maize
和名:とうもろこし/玉蜀黍
別名:とうきび、なんば、なんばんきび、
(英)sweetcorn (仏)mais sucre
スイートコーンとは、トウモロコシの中でも甘みが強い品種の総称です。
マヤ、アステカ文明はとうもろこしを主食として発達したといわれ、米や麦と並び古来より重要な穀物として栽培されてきました。とうもろこしにはスイートコーン(甘味種)をはじめ、硬粒種(フリント種)、もちのような粘りのある糯(もち)種(ワクシーコーン)、ポップコーンの原料になる爆粒種や、主にコーンスターチなどでんぷんを利用する穀物種、家畜の肥料になるものなどさまざまな品種があります。ここではスイートコーンについて取り上げます。
●スイートコーン(トウモロコシ)の主な種類
バイカラー種
白粒種と黄粒種の一代雑種。メンデルの法則どおり3対1の割合で黄色と白の粒が現れるため、バイカラーコーンと呼ばれます。
主な物にゆめのコーンや甘々娘(かんかんむすめ)、ピーターコーンなどがあります。
赤粒種 その名の通り粒が赤い品種
もちとうもろこし
こちらはスイートコーンとは別の「もちきび」、あるいは「もちとうもろこし」と呼ばれるコーンです。参考までにあげておきます。
●近年の傾向
年々品種改良が進み、より甘味が強く、そして生のまま食べられる物が増えてきています。白粒種など糖度は15度前後にもなり、メロンより甘いと人気を集めています。
また、味来やサニーショコラ、ゴールドラッシュをはじめ、ピクニックコーン、ゆめのコーンや甘々娘、ピュアホワイトなど、新鮮なものは生のままでも食べることができるのも大きな特徴となっています。
■スイートコーンの主な産地と旬の時期
●スイートコーンの主な産地と収穫量

スイートコーンは全国で栽培されていますが、北海道が全体の約3割を占めており、千葉や茨城などが続きます。寒暖の差が大きい方が美味しい物が作れると言われ、北海道をはじめ東日本中心に作られています。
世界的にはアメリカが世界の約4割を生産しています。次いで中国、ブラジルと続きます。
●スイートコーン(トウモロコシ)は夏が旬の野菜
スイートコーンは6月~9月中旬、夏から初秋にかけて収穫されます。生のものは、収穫された時点からどんどん糖分がでんぷん質に変化し甘みが薄れてしまうのであまり日持ちしないので、収穫の時期がそのまま食べ頃の旬となります。なので、スイートコーンの旬は初夏から夏となります。
品種 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | ||||||||
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スィートコーン |