ゴールドラッシュ<スイートコーンの品種
●ゴールドラッシュとは
◆国内企業 サカタのタネが開発した黄色い品種
ゴールドラッシュは日本の種苗メーカー、株式会社サカタのタネが開発育成した品種です。粒の色がすべて黄色い黄粒種で2002年頃市場デビューしました。
現在「ゴールドラッシュ」の他に、より甘みが強く、粒皮もやわらかで食味がよい「ゴールドラッシュ88」、「ゴールドラッシュ」よりやや粒皮がかためですが、さわやかな甘みで食味がよいとされる「ゴールドラッシュ86」、フルーツのような香りが強く、食味がよいこと、糖度の低下が遅く、しなびにくいのが特徴の「ゴールドラッシュ90 」、熟期が短く食味が良い「ゴールドラッシュネオ」など、熟すまでの期間が異なる4タイプが販売されています。
国内の有力メーカー品であり、味来に対して比較的栽培しやすく、味も良い事から、市場に占める割合はかなり高くなっています。
◆ゴールドラッシュの特徴
通常、店ではゴールドラッシュ4タイプは区別されることなく全て「ゴールドラッシュ」として売られていると思います。いずれも多少の違いはありますが主な特徴は以下の通りです。
1.先端不稔(穂の先端にあまり実が付かない状態)が少なく先までびっしり実が付きやすい。
2.粒の皮が薄く、新鮮であれば生のままかじっても甘く美味しいのが大きな特徴です。
◆実際に食べてみたゴールドラッシュの食味
4タイプのどれなのかはわかりませんでしたが、どれも先端部分はわずかに実が付いていない状態でした。
生のままかじってみるとやや粒の皮は口に残る感じはしますが比較的柔らかく、果汁がじゅわっと口に広がり、とても甘く香りも強く感じられました。
果肉を板状にそぎ切りにしたものを天ぷらにすると食感もとても良く、より一層甘味が強く感じられました。
茹でて塩水に浸したものは果粒がふっくらとして果皮も柔らかくなり、かじると甘い果汁がはじけるような食感になります。
●主な産地と旬
◆主な産地と生産量
「ゴールドラッシュ」はほぼ全国で栽培が可能で、各地で作られています。品種ごとの統計データは探した限りでは見当たらなかったのですが、主な産地はスイートコーン全体の収穫量のシェアと大きくは違わないのではないかと思われます。
◆ゴールドラッシュの収穫時期と旬
ゴールドラッシュはタイプによって植え付けの時期や収穫までの期間が異なり、暖地でハウス栽培されたゴールドラッシュやゴールドラッシュネオではれば5月から収穫が可能となっています。遅いものでは高冷地や冷涼地で抑制栽培されたものは10月中旬辺りまで収穫期となっています。
出盛りの旬はやはり7~8月です。
品種 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 |
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ゴールドラッシュ | ||||||
ゴールドラッシュ86 | ||||||
ゴールドラッシュ88 | ||||||
ゴールドラッシュ90 | ||||||
ゴールドラッシュネオ |