●甘とうがらし(唐辛子甘味種)の概要と特徴
◆甘とうがらし(唐辛子甘味種)とは
分類:ナス目 > ナス科 > トウガラシ属 > トウガラシ(種) > トウガラシ栽培品種
学名:Capsicum annuum var. angulosum
英名:Sweet Pepper、Green Pepper
和名:あまとうがらし/甘唐辛子
別名:なんばんがらし(南蛮辛子 )、なんばん(南蛮)
甘とうがらし(唐辛子甘味種)はナス科トウガラシ属に分類されるトウガラシの変種、あるいは栽培種のなかの、辛味を持たない品種群の総称です。植物学的には辛い唐辛子類も一部含まれる他、ピーマンやパプリカなども同じ種と捉えられています。
甘とうがらしは「南蛮辛子」又は「南蛮」とも呼ばれたりしますが、これらの名称は甘味種に限ったものではなく、辛味種も含めた名称として使われています。ここでは辛くない甘とうがらし(唐辛子甘味種)について紹介して行きます。また、ピーマンやパプリカも甘とうがらし(唐辛子甘味種)の部類なのですが、別のページを設け、ここでは「***とうがらし」と呼ばれているものを取り上げます。
甘とうがらし(唐辛子甘味種)にも色々な品種があり
ししとう(獅子唐)はししとうがらしとも呼ばれていますが、その名前は、でこぼことした起伏のある形が獅子の顔をイメージさせることから名付けられました。
普通はあまり辛くない品種ではありますが、時たま凄く辛く、まさに唐辛子その物と言ったものもまぎれていたりしますね。これは育つ環境によって、乾燥など強いストレスの中で育つと辛くなるようです。また、すごく辛い物の多くは小ぶりで中に種が少ない事が多く、これは受粉不良によるもので、こういったものも激辛唐辛子になってしまいます。
●スウィートペッパーって?
アメリカで辛くない唐辛子全般を指す言葉で、ピーマンやパプリカは全てスウィートペッパーと呼ばれています。それからすると獅子唐などもそのひとつになりますね。
上の赤い物はスーパーで見かけついつい買ってしまったもの。一見辛そうで、実は辛くないとうがらし。商品名にはスウィートペッパーとついていましたが・・・
辛いと言うより、パプリカのようにほんのりと甘みを感じる味がしました。
◆甘唐辛子(甘とうがらし)の主な品種
●甘唐辛子(甘とうがらし)の品種
甘唐辛子(甘とうがらし)の代表的な物にししとう(獅子唐)があります。また京都の伝統野菜となっている伏見甘とうがらし(ふしみあま)や万願寺とうがらし、山科とうがらしなども甘とうがらしの仲間です。
京都では、とうがらしの実だけでなく、葉も「きごしょ」と呼ばれ煮物や佃煮にして食べます。葉唐辛子と言って、唐辛子の葉もほんのりと辛く美味しいですよ。
●甘唐辛子(甘とうがらし)の多くは若取りしたものです。
時々赤いものも見ますが、これは品種が違うのではなく、赤ピーマンと同じように枝になったまま完熟させて赤くしたものです。通常は緑の、まだ若いうちに収穫します。
各地の伝統野菜・固定種
◆甘唐辛子(甘とうがらし)が美味しい旬の時期
甘唐辛子(甘とうがらし)の旬は夏です。
色々な甘唐辛子(甘とうがらし)が各地で生産され、またししとう(獅子唐)はハウス栽培なども進み通年出回りますが、もっとも美味しい旬の時期は、太陽をいっぱい浴びた露地物の唐辛子が収穫される初夏から夏にかけてです。
品種によって多少の時期のずれはありますが、甘とうがらしは夏の食卓を彩る野菜と言えます。
品種 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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ししとう | ||||||||||||
甘長とうがらし | ||||||||||||
伏見甘とうがらし | ||||||||||||
万願寺とうがらし | ||||||||||||
ほどからなんばん |