紫唐辛子/むらさきとうがらし 大和の伝統野菜
●紫唐辛子(むらさきとうがらし)とは
◆奈良県 大和の伝統野菜の一つ
紫とうがらしは奈良県で古くから栽培されてきたとうがらしで、「大和の伝統野菜」の一つに認定されています。
ナスのような紫色の花と黒紫色の果実をつけます。辛味はほぼ無いと言って良いくらいで、完熟すると真っ赤に色付き、一見辛そうに見えますがやはり辛味は無く、逆に甘味が増します。
奈良県でも自家消費用に農家で栽培されてきたもので、一般の市場にはほとんど出回っていません。
◆紫唐辛子(むらさきとうがらし)の特徴
大きさは獅子唐ほどで、先は尖っていて一般的な辛唐辛子と同じ形をしています。実は膨らみ始めた頃からナスのように黒く見えるほど濃い紫色で、日の当たり加減で影の部分が緑色になったりします。
完熟したものは全体に見事な朱色になります。
実の肉質は若い間の方が肉厚で、獅子唐と同じくらいですが、赤くなる頃には少し薄くなってきます。辛味は無く、安心して食べられます。また、クセもありません。赤く熟したものはほんのりと甘みが感じられます。
紫色の実は、加熱すると緑色になってしまいます。赤いものは加熱しても赤いままです。
◆食べ方や調理のポイント
辛味は無く加熱すると綺麗な緑色になってしまうので、獅子唐と同じ料理に用いると良いでしょう。主な料理としては素焼きや天ぷら、炒め物の他、炊き合わせなどにも使えます。甘辛く佃煮にしても良いでしょう。
まや、パスタの具の他、中に挽肉などの詰め物をして焼いたり揚げても美味しいです。
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