●ダイコンの概要と特徴

◆ダイコンとは

大根が畑になっている様子

分類:アブラナ目 > アブラナ科 > ダイコン属 > ダイコン

学名:Raphanus sativus L. var. hortensis Backer

英名:Japanese radish、Daikon

中国名:蘿蔔、白蘿蔔

和名:だいこん/大根

別名:すずしろ(清白)

 ダイコン(大根)はアブラナ科ダイコン属の1年草で、古くから日本人になじみの深い野菜の一つですね。春の七草のひとつに“すずしろ”と言うものがありますが、これは大根のことです。

 ダイコンには沢山の種類があり、大きさや形も様々です。日本では白い物が一般的で、それに紅いラディッシュが良く知られている位ですが、海外では真っ黒い物や表面だけでなく芯まで紅い物もあります。最近になって日本でも色々なカラフルな大根を作る農家が増え、各地の直売所などでは様々な品種が並ぶようになりました。

色々な大根の集合写真

 また、ダイコンのスプラウトは「カイワレダイコン」として知られています。一方、春にとう立ちした花の後に出来る若い鞘は「さや大根」として食べる事も出来ます。

カイワレダイコンの解説 →

さや大根の解説 →

●大根の産地と収穫量全国ランキング

 農林水産省がまとめた平成28年産の全国の収穫量と上位10の都道府県です。大根は全国でたくさん作られていますが、中でも多いのは千葉県、と北海道で、次いで青森県、鹿児島県となっています。

大根の産地と収穫量全国ランキング

 長崎と新潟は実は作付面積で見ると長崎県は新潟県の半分ほどしかないのですが、収穫量は長崎県の方がわずかに多いです。

●色々な種類を使い分けてみてはいかがですか

色々な色の大根のスライス

 大根というと和食のイメージも強いですが、味的にニュートラルで、煮る、蒸す、炒める、生食と使える幅もあり、フレンチやイタリアンなど洋食系のレストランでもよく使われています。これまで普通の大根しか使っていなかった店では、季節に応じて、また、その土地のもの、または、変わり品種のものなどメニューにウンチク付きで取り入れてみてはいかがでしょうか。

●特有の臭いがなく、加工時に黄変が生じない大根も

 近年、農業・食品産業技術総合研究機構と種苗会社(渡辺農事株式会社)によって、ダイコン特有の臭いやたくあん等に加工した際に生じる黄変の原因となる成分「グルコラファサチン」を含まない大根品種「悠白(ゆうはく)」と「サラホワイト」が開発されています。

■大根(だいこん)が美味しい旬の時期

●大根の旬と品種

青首大根

 広く一般に出回っているもののほとんどは「宮重(みやしげ)」など「青首大根」と言われている種類のものになりますが、全国に古くから栽培されている地大根といわれるものが多数あります。また、品種改良も進み、春に収穫される品種から夏、秋、冬と季節によって収穫される品種も変わり、一年を通してそれぞれの大根の旬によって四季を感じることができます。ただ、概して春から夏のものは辛みが強く、秋から冬の寒い時期のものはみずみずしく甘味が増しています。

 一般的に、煮物やサラダ、漬け物などに向いている甘味があるみずみずしい大根の本来の旬は晩秋から冬

 辛み大根は初夏から夏が旬となります。

品種ごとの解説は名前をクリックしてください

品種 10月 11月 12月 1月 2月
青首大根                              
三浦大根                              
聖護院大根                              
桜島大根                              
源助大根                              
辛味大根                              
守口大根                              
桃山大根                              
ラディッシュ                              
品種 10月 11月 12月 1月 2月