桜島大根/さくらじまだいこん/サクラジマダイコン<大根の品種
●桜島大根(さくらじまだいこん)とは
◆ギネスに登録された世界一大きな大根
桜島大根は200年以上昔から鹿児島県の桜島で栽培されてきた歴史のある伝統野菜です。
桜島の噴火による火山灰と、軽石状の荒い砂利を含んだ土で栽培することにより、大きく、それでいてみずみずしい大根に育つと言われています。
実際、桜島本島で栽培収穫されたものを「ほんじま」と呼び、その他の地域で採れた物は「いなかじま」と区別され、味や品質に違いがあるとされています。
近年、青首大根が一般的になり、鹿児島でも一般家庭では桜島大根を青果で買うことがなくなり、収穫されたものの大半は切り干し大根や漬物など加工用にまわされることが多く、一部は全国各地に飾り物として出荷される事もあるようです。
桜島大根は収穫の際、葉をワラなどで縛り、葉付きの状態で出荷されています。
◆ギネスに登録された世界一大きな大根
大きさは10キロ前後あり、大きいものだと20キロを超え、毎年桜島で出来栄えを競う「世界一桜島大根コンテスト」が開催されています。現在世界一の重さ31.1キログラム(胴回り119センチ)としてギネスにも認定登録されています。更に今年2014年には31.25キロの優勝記録が出ましたが、ギネスの登録要件が、これまで葉を含めていたものが葉を含めないことに変更されたことから今年は審査を見合わせたとの事です。いずれにせよ、その大きさは世界一であることは間違いありません。
右上の写真の物は鹿児島、本島産のものを楽天ショップで取り寄せたものです。重さは葉付きで12キロありました。
◆桜島大根(さくらじまだいこん)の特徴
桜島大根の特徴はまずなんといってもその大きさです。平均でも10キロ前後と言われ、大きいものは20キロ以上になります。
根塊の形はやや偏球形で、数本の浅い溝ができる物が多いようです。白く肌もすべすべしています。中も白で、肉質はきめが細かく、一般的な大根に比べ繊維質が少なく、かぶに近い感じがします。
生のまま食べると、みずみずしく、コリッという歯ざわりが心地いい感じです。大根特有の辛味は感じられず、ほんのりと甘く感じます。
◆独特の葉の形状
桜島大根のもう一つの特徴として葉の形状があります。一般的な大根は葉で品種を見分けるのは難しいですが、この大根葉一目瞭然ではないでしょうか。
葉柄の両側にびっしりと緑の葉が並んでいます。一本一本はスリムにまとまっていますが、その本数は一般的な大根よりはるかに多く隙間なく広がっており、少しでも沢山日光を吸収できるようになっています。