ニンニク(大蒜/にんにく):旬の時期や産地と生産量
■とは
●ユリ科(ネギ科)ネギ属 (英) (仏)
●ニンニク(大蒜/にんにく)の概要と特徴
◆ニンニクとは
分類: キジカクシ目 < ヒガンバナ科 < ネギ亜科 < ネギ属
学名:Allium sativum
英名:Garlic 仏名:ail
中国名:大蒜
和名:にんにく、大蒜、蒜、葫
ニンニクの原産地は、中央アジアのキルギス地方と言われていて、日本には中国を経由して、奈良時代頃にはもう伝わっていたとされています。古くは紀元前3000年以上も前に古代エジプトからギリシャなどではすでに薬用(強壮用)として栽培されていたようです。
ニンニクはタマネギなどと同じように根もとの球根(鱗茎)を主に食用とします。
ニンニクは春に花を付けるための茎を伸ばしますが、栽培されている物は、この球根(鱗茎)に養分を貯めておけるように花を咲かせないように、花茎を刈り取ります。この花茎の部分が一般に売られている「ニンニクの芽」と呼ばれているものです。
また、春にまだ球根が発達する前の柔らかい葉が伸びだした状態の葉ニンニクも食用となります。
「葉ニンニク」のページはこちら ➡
■ニンニク(大蒜/にんにく)の主な種類
●福地ホワイト六片
青森県で主に作られている品種で、その名の通り、鱗茎がおおむね6つに分かれるタイプです。香りの良さが特徴。また「福地ホワイト六片」から更に選抜育成された「ニューホワイト六片」という品種もあります。
●一片種にんにく
中身が分球せず一塊のニンニク。一片種ニンニクのページはこちら →
●最上赤にんにく
山形県最上地方の伝統野菜の一つで、外皮が赤く、生食では辛味が強いニンニクです。外皮が赤紫色のためこの名がついた。普通のにんにくより大粒で、貯蔵性に優れ芽が出にくいことから、首都圏のレストランなどから注目されている。生では辛味が強いが、焼くとほくほくとした食感になり甘味が出るのが特徴。(おいしい山形推進機構事務局ホームページより)
●ジャンボニンニク
ジャンボニンニクは厳密にはニンニクとは別種で、リーキの仲間とされていますが、見た目はまさにニンニクをそのまま何倍にも大きくした感じです。香りがあまり強くないのも特徴で、詳しくは下記ページで紹介しています。
■ニンニク(大蒜/にんにく)の主な産地と旬の時期
●ニンニクの主な産地と収穫量ランキング
スーパーには安い中国産のものが大量に出回っていますが、国産では青森が全国の約67%を出荷しています。
質的には青森のにんにくは非常に高く、味、香り共に優れています。中でも青森県三戸郡田子町は生産高日本一です。ただ、値段も高いです。
上の表は農林水産省がまとめている2019年産の全国のニンニクの収穫量です。ニンニクはこの表に出ている地方以外でも日本全国、沖縄から北海道に至るまで各地で生産されています。
ニンニクの芽は、そのほとんどが中国からの輸入となっています。
●ニンニクの収穫のピークは6月
ニンニクの生産量日本一の青森では、6月中旬辺りの梅雨前に収穫が始まるようです。収穫後20日間程度乾燥させてから市場に出回ります。また、北海道辺りではもう少し早く、5月中旬辺りから収穫期に入るようです。
それ以外の地域では、暑くなるのが早いので、やはり5月中旬頃から収穫期となります。
●ニンニクが美味しく食べられる旬の時期
ニンニクは地方により収穫時期が多少ずれるので、旬もそれに合わせてずれる事には成りますが、おおむね6月から8月にかけての夏が旬となります。また、5月中旬頃から6月にかけて、収穫後間もない新ニンニクが出回り、これはみずみずしくこの時期だけに楽しめる物です。
ニンニクが旬となる夏は暑さで体力を消耗しがちな時期なので、強壮作用が強いニンニクはまさにこの時期にぴったりの食材と言えます。
●ニンニクの旬カレンダー
品種 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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にんにく |