ニンニクとニンニクの芽(茎ニンニク):栄養成分と効用

ニンニク にんにく

■ニンニクに含まれる主な有効成分と効用

●疲労回復や滋養強壮に効果

 にんにく特有のにおいのもとは硫化アリルの一種アリシンという物質です。これはビタミンB1の吸収を助け、疲労回復や滋養強壮に効果があるそうです。また、スコルニジン(スコルジン)には新陳代謝を促し、疲労回復効果があるとされる他、末梢血管拡張作用により血のめぐりをよくする働きがあり、高血圧や動脈硬化、心筋梗塞や脳梗塞などの予防にも効果が期待できます。

●免疫力を高め、がんの予防にも効果

 また、アリシンには、免疫力を高め、がんの予防にも効果があると言われています。更に、血行促進により、冷え性や動脈硬化、血栓の予防にも効果的とされています。

ニンニク

●非常に強い殺菌効果

 また、アリシンには強い殺菌作用があり、恐ろしい結核菌、ブドウ球菌、赤痢菌、チフス菌などを含め、広範囲の菌に対して、抗生物質として働くことが確かめられましたそうです。

●摂り過ぎは禁物

 身体に良いとは言うものの、何事も程ほどにというように、摂り過ぎは禁物。にんにくは成分が強過ぎるため摂り過ぎると胃腸に悪影響を与える事もあります。

●にんにくの芽にはカロテンも

 にんにくの芽はにおいがやわらかく、沢山の量を食べやすいので効率よく摂取する事が出来ます。また、上記の有効成分はもちろん、それ以外にもカロテンや食物繊維なども含まれています。

●にんにくの芽にはたっぷりとビタミンCが

 にんにくの芽にはビタミンCもたっぷり。免疫力を高め風邪などの予防や美肌対策にも効果的ですね。

■七訂日本食品標準成分表でみるニンニクの栄養成分

●生のニンニク

 下の表は生のニンニク 可食部100gあたりの成分に含まれる成分の量を載せています。それぞれの栄養成分の働きはその成分をクリックすれば各栄養素のページに移ります。

エネルギー 水分 たんぱく質 脂質 炭水化物 灰分 飽和脂肪酸 不飽和脂肪酸 コレステロール 食物繊維
136
kcal
63.9
g
6.4
g
0.9
g
27.5
g
1.4
g
0.13
g
0.32
g
(0) 6.2
g
ビタミン
カロテン当量 E K B1 B2 ナイアシン B6 葉酸 パントテン酸 C
0
μg
0.5
mg
tr 0.19
mg
0.07
mg
0.7
mg
1.5
mg
92
μg
0.55
mg
10
mg
無機質
ナトリウム カリウム カルシウム マグネシウム リン
8mg 510mg 14mg 24mg 160mg 0.8mg

七訂日本食品標準成分表より

国内産 ニンニクの芽

●生のニンニクの芽(花茎)

 下の表は生のニンニクの芽(花茎) 可食部100gあたりに含まれる成分の量を載せています。それぞれの栄養成分の働きはその成分をクリックすれば各栄養素のページに移ります。

エネルギー 水分 たんぱく質 脂質 炭水化物 灰分 飽和脂肪酸 不飽和脂肪酸 コレステロール 食物繊維
45
kcal
86.7
g
1.9
g
0.3
g
10.6
g
0.5
g
(0.04)
g
(0.09)
g
(0) 3.8
g
ビタミン
カロテン当量 E K B1 B2 ナイアシン B6 葉酸 パントテン酸 C
710
μg
0.9
mg
54
μg
0.11
mg
0.10
mg
0.3
mg
0.31
mg
120
μg
0.29
mg
45
mg
無機質
ナトリウム カリウム カルシウム マグネシウム リン
9mg 160mg 45mg 15mg 33mg 0.5mg

七訂日本食品標準成分表より

●生のニンニク 100gあたりに含まれるアミノ酸

 下の表は日本食品標準成分表準拠 アミノ酸成分表2010に掲載されている ニンニクに含まれているアミノ酸の一覧です。

アミノ酸(mg/100g中)
イソロイシン 110 チロシン 120 アラニン 130
ロイシン 200 スレオニン 130 アスパラギン酸 400
リジン 220 トリプトファン 64 グルタミン酸 940
メチオニン 58 バリン 170 グリシン 150
シスチン 65 ヒスチジン 81 プロリン 93
フェニルアラニン 150 アルギニン 970 セリン 160

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