発芽にんにく:旬と産地、選び方と保存方法、食べ方と栄養価、種類と特徴
●発芽にんにくとは
◆ニンニクのスプラウト
発芽にんにくは日光を当てない状態でニンニクを発芽させ、白く長く伸びた芽を収穫したもので、ニンニクのもやし、スプラウトといえます。
これまでもニンニクを発芽させ、ニンニクから青い芽が長く伸びた状態のものが「発芽にんにく」としていろいろなところで販売されていましたが、ここで紹介しているものは千葉県に2015年に設立された「サンキ植物工場株式会社」が生産出荷し始めたもので、軟白栽培により白く長く伸びた芽の部分を刈り取って、「黄ニラ」のような形で出荷しています。
◆発芽にんにくの特徴
外見は「黄ニラ」とそっくりで、長さは30cmほど、根元が白く芽の先の方は黄色くなっています。ニンニク特有の香りはしっかりとありますが、ニンニクそのものほどは強くなく、後に残りにくいようです。
●美味しい食べ方と料理
◆調理のポイント
生のままでも食べられますが、少し香りが強いので加熱調理の方が向いていると思います。「黄ニラ」のような黄色い色や長さ形、ニンニク特有の風味を活かした料理に使いましょう。
◆主な料理
野菜炒めをはじめ、焼きそばやチャーハンなどの炒め物、かき揚げなどの天ぷら、肉巻きや春巻きのほか、さっとゆでて他の葉野菜とともにお浸しや和え物に加えても色や風味がアクセントになります。
●含まれる主な有効成分とその働き
◆疲労回復や新陳代謝を促進するスコルジン
スコルニジン(スコルジン)には新陳代謝を促し、疲労回復効果があるとされる他、末梢血管拡張作用により血のめぐりをよくする働きがあり、高血圧や動脈硬化、心筋梗塞や脳梗塞などの予防にも効果が期待できます。
●免疫力を高め、がんの予防にも効果が期待できるアリシン
アリシンには、免疫力を高め、がんの予防にも効果があると言われています。更に、血行促進により、冷え性や動脈硬化、血栓の予防にも効果的とされています。
●非常に強い殺菌効果
また、アリシンには強い殺菌作用があり、恐ろしい結核菌、ブドウ球菌、赤痢菌、チフス菌などを含め、広範囲の菌に対して、抗生物質として働くことが確かめられましたそうです。
◆豊富なミネラル
発売元のサンキ植物工場によると、この発芽にんにくには100gあたりでみると。「ほうれん草」の約3.6倍の鉄分を含んでいるほか、リン、カルシウム、マンガンなどのミネラルが豊富に含まれているとされています。
●発芽にんにくの写真ギャラリー
撮影機材: CANON EOS 5DⅢ , EF24-70mm F4L IS USM
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