三浦大根/みうらだいこん:特徴や産地と旬

●三浦大根とは
◆神奈川県の三浦半島で作られてきた白首系大根

三浦大根は在来種の「高円坊系」に「練馬」を交配し育成された白首の大根で、1925(大正14)年に「三浦大根」と命名され東京市場に出荷が始まったとされています。かつては三浦の特産として広く栽培され市場に出回ったようですが、1979(昭和54)年に台風16号及び世界でも最も低い中心気圧を記録した大きな20号によって壊滅的なな被害を受け、その対策として短期間で収穫できる青首系大根が栽培されたのを機会に一気に青首系に転作が広がり、現在では極わずかしか作られなくなっています。
形が中太りで収穫時に青首大根のように簡単には引き抜けないのも転作が進んだ原因の一つと言われている。
◆三浦大根の特徴

三浦大根は白首系大根で、長さ60cm程、重さは3kg程が多いが、大きいものだと7kgほどにもなります。中太り型で首の部分がきゅっと細く締り、真ん中はふっくらとしていて先の方はまた細くなっているのが特徴。
肉質は全体に緻密で、首近くはやや硬く締まっており、かりっとした歯ごたえがある。その下から先にかけては水分が多く柔らかい食感。先の方はやや辛味が強い。
◆調理のポイント

三浦大根は食感が軟らかいにもかかわらず煮崩れしにくく味も染みやすい大根で、おでんをはじめブリ大根など煮物に適している。
また、食感が良く、刺身のツマにも適している。
●三浦大根の主な産地と旬
◆主な産地と生産量
主な産地は神奈川県の三浦地区ですが、現在三浦地区でも大根の総出荷量の1%程しか三浦大根は出荷されていないようです。
種は種苗会社から販売されており、埼玉県など他府県でも個々の農家が栽培し、直売所などで販売されています。
契約栽培や直売などでは12月から3月上旬まで販売されています。
◆三浦大根の収穫時期と旬
三浦大根は典型的な冬大根で、9月頃に種をまき、約3か月ほどかけて栽培し、12月から2月頃にかけて収穫されます。

品種 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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三浦大根 |
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