葉とうがらし・きごしょう：特徴や産地と旬

●葉とうがらしの概要と特徴

　葉とうがらしは唐辛子を葉付きの枝ごと収穫し、葉と唐辛子を一緒に料理に使うものです。特に葉を食べるための品種というわけではなく、京都では主に「伏見辛」という品種が葉とうがらしの状態で収穫されています。ただ、これ以外の品種の唐辛子であっても葉付きの状態で収穫したものは同じように扱われています。

　また近年、葉を食べることを主とした「京唐菜」という品種も開発され出回っています。

　全国的にはあまり唐辛子の葉を食べる風習は見かけませんが、京都では古くからこの葉とうがらしを「きごしょう」または「きごしょ」と呼び、煮物などのおばんさいとして食べる風習があります。

　通常、葉唐辛子はなりかけの実が着いた状態の枝を葉も付けたまま切り取ったものを束にして出荷されます。

　葉には少しアクがあるので、ゆでてあく抜きしてから調理しますが、葉は柔らかく、ほんのりと唐辛子の風味が感じられ、一緒に調理する唐辛子の味と共に調和してとてもおいしいものです。

　とうがらし自体は全国各地で作られていますが、葉とうがらしを食用として収穫出荷しているところは京都をはじめとする近畿地方くらいではないでかと思われます。

　葉とうがらしが店頭に並ぶのは夏から秋にかけてで、暑い夏に飲むビールのあてとしても親しまれています。

　旬の時期は夏から初秋にかけてとなります。

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