雪の妖精(ゆきのようせい):特徴や産地と旬

雪の妖精(ゆきのようせい)<白いスイートコーン

●雪の妖精とは

◆(株)トーホクが開発したF1白粒種

雪の妖精(ゆきのようせい)<白いスイートコーン

 雪の妖精は株式会社トーホクが作り出した中早生の白粒F1(一代雑種)品種で「トーホク交配」ブランドで種を販売しています。

 F1品種なので、栽培して採種し、それを翌年蒔いても安定した同じスイートコーンは作れません。

 白いスイートコーンと言えば「ピュアホワイト」という品種がかつて大きな話題となりましたが、本種はピュアホワイトより後発だけに、白さや食味はより優れたものとなっているようです。

◆雪の妖精の特徴

 雪の妖精は包皮に包まれた状態では黄粒種などと見分けがつきませんが、包皮を剥くと中には艶のある真っ白い粒がびっしりと詰まっています。

雪の妖精(ゆきのようせい)<白いスイートコーン

 本種は穂先まで実入りが良いのも特徴で、粒はふっくらとし、粒の皮が柔らかく生のままでも食べることができます。

 糖度も上がりやすく、通常でも15~18度、生産者によっては20度を超えるものまで作られ、まさにフルーツコーンと呼ぶにふさわしいトウモロコシです。

◆実際に食べてみた雪の妖精の食味

 今回入手したものは栃木県下野産のもので、太くて実入りも良く一本でもずっしりと重さがありました。

雪の妖精(ゆきのようせい)<白いスイートコーン

 生のままかじってみると粒の皮はとても柔らかく、中から白いミルクのような果汁がはじけるようにほとばしり、口の中にクリーミーな甘みが広がりました。まるのままかじるときは果汁が飛んだりぽたぽたと滴るので服を汚さないよう注意が必要なほどです。

 茹でて塩水に浸したものは、粒が一層膨らみぱんぱんに。色は茹でてもパールホワイトでくすみなどは出ませんでした。

●雪の妖精の主な産地と旬

◆主な産地と生産量

 雪の妖精は北海道産のものが良く知られていますが、種は主な種苗販売会社から購入することができ、栽培も北海道から沖縄に至るまで全国どこでも可能なようです。

 ただ、ピュアホワイト同様、栽培に当たっては、他の品種との交配を避けるため、一定の距離をあけたり隔離しなければならないとされ、栽培に取り組む生産者が限られ、市場に出荷される量は黄粒種に比べかなり少ないです。

◆雪の妖精の収穫時期と旬

 雪の妖精は産地をリレーしながら、早いものだと6月初旬ごろから収穫が始まり、冷涼地の9月中旬辺りまで続きます。

 出盛りの旬はやはり7~8月にかけてとなります。

旬のカレンダー
品種 6月 7月 8月 9月
雪の妖精                        

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