白オクラ:特徴と産地と旬
●白オクラの概要と特徴
白オクラとは、山口県長門市で60年ほど前から作られてきた淡緑色のオクラで、一般的な緑のオクラに対し、色が薄く白っぽいことから「白オクラ」と呼ばれています。また、現在では様々な種苗メーカーから改良種などの種が販売されており、そういった色が薄いオクラの総称となっています。
●白オクラとは
「白オクラ」と呼ばれるものは、一般的な緑のオクラに対し、色が薄く白っぽいオクラの総称で、山口県の伝統野菜の一つになっている「白オクラ(三隅系)」をはじめ、山口県のオリジナル品種で北浦方面、山口市内で生産されていた品種を選別したとされる株式会社山陽種苗が販売している「白オクラ(楊貴妃)」、また、株式会社トーホクが販売している「白オクラ(トーホク 白1号)」や松永種苗株式会社が販売している「白い丸莢オクラ」、それにタキイ種苗株式会社が販売している「ヘルシエ」などがあります。
◆白オクラの特徴
白オクラは丸サヤで、色は白という訳ではありませんが、一般的な緑色のオクラに比べ、顕著に色が薄く白っぽく見えるのが特徴です。
肉質は柔らかく、水溶性ペクチンの含有量が多いため刻んだ時に出る粘りが一般的なオクラよりも強いのも特徴です。
◆実際に食べてみた白オクラの食味
撮影試食したオクラはタキイ種苗の「ヘルシエ」です。
サッと茹でて刻んでみると断面から粘りの糸が伸び、箸でつまむと塊の状態で持ちあがってきます(下の写真)。食べると青臭みがなく、噛むほどに粘りが出てきてもちっとした食感でした。
生の状態で刻んでも見たのですが、生の状態の方が糸の引きが強く粘りが多いように感じました。オクラのネバネバの主な成分は水溶性の食物繊維なので、生のままの方が水に溶けだすことなく粘りとして残っているのかもしれません。
●白オクラの写真ギャラリー
撮影機材: CANON EOS R5 , RF100mm F2.8 L MACRO IS USM
ロゴなし元画像サイズ:約4500万画素 8192X5464pix 350dpi RAWデータあり