りんか409<トマトの品種
●りんか409とは
◆サカタのタネが開発した品種
「りんか409」は2007年12月にサカタのタネが販売し始めた品種で、あまり聞き慣れない名前ではありますが、現在タキイ種苗の品種「桃太郎」と並び広く普及している高い品質のトマトで、品種名で流通することはほとんど無いので知らないうちに皆さんも食べていると思います。
サカタのタネのホームページには『「収量・食味・耐病虫性」の3要素を兼ね備えた抑制栽培に最適な品種』と紹介されています。
◆りんか409の特徴
果実の大きさは「桃太郎とまと」と比べるとやや小ぶりで、形は豊円形で腰高になる傾向にあります。色まわりがよく、全体に赤くなり、収穫も赤く熟してから行われます。
手に持った感じはしっかりとした固さを感じ、日持性が良いのも特徴です。それでいて果肉は粘質で食べた時にゼリー状の部分と合わさって固さを感じずとても食感がいいです。
栽培方法にもよりますが、水っぽさはあまりなく、甘味酸味のバランスがとれた旨みのあるトマトの味が楽しめます。
◆水分を抑えた栽培による高糖度トマトとしても
りんか409は通常栽培だけでなく、水分量をぎりぎりまで控え、フルーツトマトなどとも呼ばれる高糖度トマトに仕上げる栽培方法にも適した品種で、市場にフルーツトマトなどとして出荷されているものの中にもこの品種は多く使われているようです。
今回撮影したものはそうした栽培方法によるもので、果実は小さくミディートマトほどですが、甘味やコクが凝縮されている感じでとても濃厚な美味しさがたのしめました。
福井県には本種を使用した「紅しきぶ」というブランドトマトを出荷しているところがあります。
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