紅しきぶ:特徴や産地と旬
●「紅しきぶ」とは
◆福井県越前市のブランドトマト
「紅しきぶ」は、福井県越前市武生地区園芸連絡協議会春トマト専門部会が生産するトマトのブランド名。使用されている品種は「りんか409」で、平成14年からこのブランド名で出荷されるようになりました。
名称は一般公募で決められ、トマトの鮮やかな色彩である『紅』に、越前市にゆかりのある『紫式部』に因んで付けられています。
◆「紅しきぶ」の特徴
「紅しきぶ」は使用されている「りんか409」の特徴がよく表れており、形は豊円形で腰高になる傾向にあります。色まわりがよく、全体に赤くなり、収穫も赤く熟してから行われます。
手に持った感じはしっかりとした固さを感じ、日持性が良いのも特徴です。それでいて果肉は粘質で食べた時にゼリー状の部分と合わさって固さを感じずとても食感がいいです。また、糖度も高いです。
栽培は堆肥を中心に有機肥料をもちい、土壌診断にもとづいて管理され農薬や化学肥料をなるべく減らして安心安全なトマト作りをされているとのことです。
◆食べてみた「紅しきぶ」の食味
撮影試食したものは7月6日に購入したもので、手に持つとずっしりと重みがありしっかりとした硬さが感じられました。
切った断面はこんな感じ。果肉はしっかりとした食感があり、高糖度トマトと呼ばれるタイプまでは行かないまでも、甘味と程よい酸味もあり、味が濃いトマトでした。
●「紅しきぶ」の主な産地と旬
◆主な産地と生産量
紅しぶきは福井県の越前市を中心に、南越前町や鯖江市で生産されています。
2021年の時点では9軒の農家が計1.2ヘクタールで栽培し、6~七月にかけて41.7トンの出荷を見込んでいるとのことです。
◆「紅しきぶ」の収穫時期と旬
収穫時期はその年の気候によって多少のずれはあるようですが、早ければ5月下旬ごろから始まり、7月下旬頃までとなっています。
品種 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | ||||||||
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紅しきぶ |
< 出 典 >
※ 「大玉トマト りんか409」 サカタのタネ ホームページ
※ 「春トマトの味バランスよく、「紅しきぶ」目ぞろえ会 JA越前たけふ」 中日新聞