つやぷるん/プチぷよ>ミニトマトの品種
●つやぷるんとまととは

◆正式な品種名は「プチぷよ」
つやぷるんの正式な品種名は「プチぷよ」で、株式会社渡辺採種場が開発し2005(平成17)年に登録出願され、2008(平成20)年に品種登録されたトマトです。元となった品種など詳細は明かされていません。
また、2014(平成26)年には更に改良され、葉かび病に対する抵抗性をもったより栽培しやすい品種となって販売されています。
「つやぷるん」という名称は栃木県の苗販売会社「パナプラス」から販売されている商品名です。今回撮影したトマトは、この「パナプラス」の小竹花絵さんに送って頂いたものです。
パナプラスホームページ http://www.panaplus.jp/
◆つやぷるんとまとの特徴

この艶を見てください。サクランボの佐藤錦ではありません。つやぷるんはひとつが13~15g程と、丁度大き目の佐藤錦程の大きさで、やや扁平気味の可愛い形をしています。
全体に赤く艶があり、中の果肉の筋が透けて見えるほど皮が薄く、指でつまむとマシュマロのようにぷよぷよしているのが大きな特徴です。
農林水産省の品種登録データには下記の通り記載されています。
『果実の大きさはかなり小、果径比(縦/横)は小、縦断面の果形はやや偏平、果肩部のひだは中、こうあ部のくぼみは弱、へた落ちの大きさは小、花落ちの大きさは極小、果頂部の形は僅かにくぼむ、果実表皮の色は無色、心の大きさは中、果肉の厚さはやや薄、子室数は2又は3、幼果期の果肩部の緑色は有、幼果期の果色は中、完熟期の果色は赤、完熟期の果肉色は赤、果実の硬さは中、・・・・』
◆実際に食べてみた

丸ごと口に放り込むと、熟したサクランボを噛んだ時のように食感が柔らかく、皮の存在がほとんど気にならない感じで、中から果汁がほとばしるように口に広がります。
酸味は強くなく、トマトとしては甘さが強く感じられ、少しあっさりとしたフルーツを食べているような印象を受けます。
とにかく、良い意味でトマトを食べている感じがしません。断面を見ると、皮が非常に薄く、果肉部分も薄いのが分かります。その分ゼリー状の部分が多く、ジューシーな食感となるのが分かります。
◆美味しい食べ方と主な料理
このトマトは、まずは生のまま、ヘタだけ取って丸ごと口に放り込んで食べて欲しいです。初めて食べる方はきっと驚くこと間違いナシです。
丸ごとサラダにトッピングしたり、色々な料理の付け合せに使える他、甘みと旨みがあり口当たりが柔らかく、皮も薄く口に残らないので、パスタなどに用いても美味しいです。冷製パスタなど特にお勧めです。