こくパリッ<ミニトマト:特徴や産地と旬
●ミニトマト・こくパリッとは
◆栃木県の農業法人パナプラスで作られているミニトマト
「こくパリッ」は品種名ではなく栃木県の農業法人パナプラスの施設で独立培地栽培という栽培方法によって作られている高糖度トマトの商標です。名称はこのトマトのパリッとした食感とコクのある味わいからつけられているようです。
◆ミニトマト・こくパリッの特徴
こくパリッはやや縦長の卵型で果頂部が少し尖ったものが多く、トマトの大きさは一般的なミニトマトとそう変わりはありませんが、色は濃く深みのある赤色で表面には産毛が残っているものも多く、見るからに味が濃い感じがします。
切った断面はご覧の通りで、意外に皮は厚くなく果肉が肉厚で、トマトらしい香りも強く感じられます。
味はとても濃厚で、甘味はもちろんですが、それを支える酸味もあり、全体にふっくらとしたコクが口の中に広がります。まさにフルーツトマトといえるこのトマトは食べだすと次々と食べてしまうほど。
困ったことに、このトマトを食べだすと普通のミニトマトがとても水っぽく感じてしまうようになります。
◆調理のポイントと用途
用途としては一般的なミニトマトと同じですが、甘味、コクが明らかに強くトマトの存在感があります。
生のまま切っただけでサラダに散らしたり、モッツアレラと共にカプレーゼにしても驚くほどおいしいものが出来上がります。このトマトをたっぷりと使い、バジルと共に刻んで塩コショウで味を調え、オリーブ油を加えただけのものに茹でて冷水で締めたカペッリーニを混ぜあわせれば最高の冷製パスタが出来上がります。
水っぽくなく、加熱調理でも美味しいでしょう。
●主な産地と旬
◆主な産地と生産量
パナプラスの農場は栃木県栃木市にあります。ここではこの「こくパリッ」の他、食材百科で以前紹介している「つやぷるん」も作られています。
これだけ美味しいトマトはそうそうない上、パナプラスさんでしか作られていないトマトなので、一般のスーパーなどでは入手できないかもしれません。バイヤーさんも要チェックですね。
◆こくパリッの収穫時期と旬
こくパリッは温度や給水量など管理された施設で栽培されており、ほぼ通年収穫出荷されているそうです。味が最も美味しくなる旬の時期は3~6月だそうですが、年間を通して大きな違いはなさそうです。
品種 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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こくパリッ |