エダマメ(枝豆/えだまめ)に含まれる栄養成分と効用などを日本食品標準成分表2020年版(八訂)とともに紹介します。

■エダマメ(枝豆/えだまめ)に含まれる主な有効成分と効用

●枝豆は非常に栄養価が高い

 枝豆は大豆なので豆と野菜の両方の栄養的特徴を持った栄養価が高い野菜と言えます。 タンパク質、ビタミンB1、カリウム、食物繊維、鉄分などを豊富に含んでいます。

ビタミンB1 

 ビタミンB1は消化液の分泌を促し糖質をエネルギーに変えるのを助けるので、スタミナ不足の解消に効果があると言われています。

●メチオニン 

茹でた枝豆

 枝豆のタンパク質にあるメチオニンはビタミンB1、ビタミンCと共にアルコールの分解を促し、肝機能の働きを助ける働きがあり、飲み過ぎや二日酔いを抑える働きがあるそうです。そういうことからもお酒のおつまみには最適といえるでしょう。枝豆は野菜の中では群を抜いて沢山含んでいます。

●だだちゃ豆にはシジミの数倍のオルニチンが含まれている

 オルニチンは美肌・若返りに効果的な成長ホルモンの分泌促進の役割を果たし、疲労回復機能が高いアミノ酸の一種で、シジミなどに多く含まれていることは有名ですが、実は枝豆にも沢山含まれています。中でもだだちゃ豆にはシジミの数倍のオルニチンが含まれているそうです。

カリウム 

 カリウムをたくさん含んでいるので、ナトリウム(塩分)を排泄する役割があり、高血圧に効果があります。また、利尿作用もあるので、体内の水分量を調節し、むくみの解消にも効果的だと言う事です。

●鉄分 

 枝豆にはほうれん草はもとより、小松菜よりも多くの鉄分を含んでいます。鉄分は悪性貧血の予防効果があり、不足気味になりやすい妊娠期にも良いでしょう。

■日本食品標準成分表2020年版(八訂)で見る枝豆の栄養成分量

青森毛豆(あおもりけまめ)茹でてサヤから出した豆

◆枝豆の可食部100gあたりの成分

 下の表に枝豆の可食部(豆の部分)に含まれる成分の量を載せています。それぞれの栄養成分の働きはその成分をクリックすれば各栄養素のページに移ります。

状態 エネルギー 水分 たんぱく質 脂質 炭水化物 灰分 飽和脂肪酸 不飽和脂肪酸 コレステロール 食物繊維
125
kcal
71.7
g
11.7
g
6.2
g
8.8
g
1.6
g
0.84
g
4.65
g
(0)
mg
5.0
g
ゆで 118
kcal
72.1
g
11.5
g
6.1
g
8.9
g
1.4
g
0.86
g
4.73
g
(0)
mg
4.6
g
冷凍 143
kcal
67.1
g
13.0
g
7.6
g
10.6
g
1.7
g
0.95
g
5.92
g
(0)
mg
7.3
g
ビタミン
状態 カロテン当量 E K B1 B2 ナイアシン B6 葉酸 パントテン酸 C
260
μg
9.9
mg
30
μg
0.31
mg
0.15
mg
1.6
mg
0.15
mg
320
μg
0.53
mg
27
mg
ゆで 290
μg
8.6
mg
33
μg
0.24
mg
0.13
mg
1.0
mg
0.08
mg
260
μg
0.45
mg
15
mg
冷凍 180
μg
13.4
mg
28
μg
0.28
mg
0.13
mg
1.6
mg
0.14
mg
310
μg
0.51
mg
27
mg
無機質
状態 ナトリウム カリウム カルシウム マグネシウム リン
1
mg
590
mg
58
mg
62
mg
170
mg
2.7
mg
ゆで 2
mg
490
mg
76
mg
72
mg

170

mg

2.5
mg
冷凍 5
mg
650
mg
76
mg
76
mg

190

mg

2.5
mg

日本食品標準成分表2020年版(八訂)より

●生の枝豆に含まれるアミノ酸

 枝豆には様々なアミノ酸も豊富に含まれています。下の表は日本食品標準成分表2020年版(八訂)に掲載されている枝豆にに含まれているアミノ酸の一覧です。(基準窒素 1 g 当たりのアミノ酸成分表)

アミノ酸(mg/g基準窒素)
イソロイシン 260 チロシン 200 アラニン 260
ロイシン 440 スレオニン 240 アスパラギン酸 740
リジン 360 トリプトファン 76 グルタミン酸 1000
メチオニン 78 バリン 280 グリシン 250
シスチン 86 ヒスチジン 170 プロリン 310
フェニルアラニン 300 アルギニン 420 セリン 340