アスパラガスに含まれている主な有効成分とその働きや日本食品標準成分表2020年版(八訂)をもとに栄養成分量などを解説しています。

●アスパラガスに含まれる主な有効成分と働き

◆茹でても大丈夫

 アスパラガスにはそれほど多いわけではありませんが、ビタミン類やカリウムなどが含まれています。
 また、アスパラガスは、茹でてもこういった栄養成分がほとんど流失しないいう特徴があります。

◆アスパラギン酸

 アミノ酸の一種で新陳代謝を促し、疲労回復やスタミナ増強に効果があるそうです。
 また、利尿作用により、腎臓や肝臓の機能回復にも効果があると言われています。

◆ルチン

 穂先部分に含まれるフラボノイド色素の一種で、血管を丈夫にし、高血圧や動脈硬化の予防に効果があります。

●日本食品標準成分表2020年版(八訂)でみるアスパラガスの栄養成分量

◆アスパラガスの可食部100gあたりの成分

 下の表に含まれる成分の量を載せています。それぞれの栄養成分の働きはその成分をクリックすれば各栄養素のページに移ります。

食品名 単位 ゆで 油いため 水煮缶詰
エネルギー kcal 21 25 54 24
水 分  g  92.6 92.0 88.3 91.9
たんぱく質 2.6 2.6 2.9 2.4
コレステロール mg Tr Tr (Tr) (0)
脂質  g  0.2 0.1 3.9 0.1
飽和脂肪酸 (0.07) (0.02) (0.31) (0.02)
一価不飽和脂肪酸 (0) (0) (2.19) (Tr)
多価不飽和脂肪酸 (0.08) (0.05) (1.06) (0.04)
n-3系多価不飽和
脂肪酸
(0.02) (0.01) (0.30) (Tr)
n-6系多価不飽和
脂肪酸
(0.07) (0.03) (0.75) (0.04)
食物繊維
総量
 g  1.8 2.1 2.1 1.7
炭水化物 3.9 4.6 4.1 4.3
灰分 0.7 0.7 0.8 1.3
ナトリウム  mg 2 2 3 350
カリウム 270 260 310 170
カルシウム 19 19 21 21
マグネシウム 9 12 10 7
リン 60 61 66 41
0.7 0.6 0.7 0.9




A
レチノール μg (0) (0) (0) (0)
αカロテン 5 2 4 0
βカロテン 370 360 370 7
βクリプトキサンチン 9 8 11 0
βカロテン当量 380 370 380 7
レチノール活性当量 31 30 31 1
ビタミンD (0) (0) (0) (0)




E
αトコフェロール mg 1.5 1.6 2.0 0.4
βトコフェロール Tr 0 Tr 0
γトコフェロール 0.2 0.1 1.3 0
δトコフェロール 0 0 0 0
ビタミン
K
μg 43 46 48 4
ビタミン
B1
mg 0.14 0.14 0.15 0.07
ビタミン
B2
0.15 0.14 0.17 0.06
ナイアシン 1.0 1.1 1.2 1.2
ナイアシン当量 1.4 (1.5) (1.7) (1.6)
ビタミン
B6
0.12 0.08 0.11 0.02
ビタミン
B12
μg (0) (0) (0) (0)
葉 酸 190 180 220 15
パントテン酸 mg 0.59 0.54 0.58 0.12
ビオチン μg 1.8 - - -
ビタミンC mg 15 16 14 11

◆生のアスパラガス 基準窒素 1 g 当たりに含まれるアミノ酸

 下の表は日本食品標準成分表2020年版(八訂) アミノ酸成分表に掲載されているアスパラガスの基準窒素 1 g 当たりに含まれているアミノ酸の一覧です。

アミノ酸(mg/g基準窒素)
イソロイシン 180 チロシン 150 アラニン 270
ロイシン 310 スレオニン 210 アスパラギン酸 1100
リジン 300 トリプトファン 62 グルタミン酸 830
メチオニン 75 バリン 260 グリシン 230
シスチン 69 ヒスチジン 110 プロリン 220
フェニルアラニン 180 アルギニン 290 セリン 320