アスパラガス:特徴と産地、食べ頃の旬の時期

■アスパラガスとは
●ユリ科アスパラガス属の多年草 (英)asparagus (仏)asperge
アスパラガスは地中海東部が原産とされるユリ科の植物で、地上に伸びてくる新芽の茎を食用とします。種を植えてから2年から3年たたないと収穫できるまでにならないのですが、その後10年間くらいは同じ株で次々と芽が出てくるそうです。日本名は「オランダキジカクシ」となっていて、成長して葉が茂ると雉(きじ)が隠れるほどになるという事からだそうです。
●グリーンアスパラガスとホワイトアスパラガスの違い
両者は品種の違いではなく、栽培方法が違うだけです。

よく見かけるグリーンアスパラガスは芽が出るままにし、日光に当てるので葉緑素が沢山作られ色がつきます。
一方、ホワイトアスパラガスは芽が出る春先に土を盛り芽を日に当てずに伸ばし、いわゆる軟白栽培をしたものです。

味的には、グリーンの方はやや青臭みがありまが、その分栄養価は高く、カロテンなども多く含まれています。ホワイトアスパラガスはというと、軟白栽培というだけに、食感が柔らかく、ほんのりと甘みがあって、青臭さがありません。その分逆に栄養面ではグリーンのものより劣ります。 でも、栽培に手間がかかる上、傷みやすいので流通量が少なく値が高いです。
■アスパラガスの種類
■アスパラガスの主な産地と旬
●アスパラガスの主な産地
アスパラガスは収穫、出荷量共に北海道がダントツトップです。次いで長野、佐賀と続きます。

10アール当たりの収量では九州が非常に多く、他の産地の2~3倍ほどになっているところが多く、温かい所では栽培面積当たりの効率が良いようです。
●アスパラガスの食べ頃の旬
アスパラガスは春先から芽が出始め、秋まで収穫できます。また、いろいろな栽培方法があり、冬でも少量出荷されており、輸入ものもあわせて通年店頭にも並んでいるのであまり旬を意識しない食材ではあります。しかし、最もおいしい時期はやはり露地栽培で春から初夏にかけての旬に採れたての物であることは言うまでもありません。

栽培方法にもよりますが、立茎栽培という手法では、春に「春芽」を収穫した後、一株に4~5本残しておくことで、それを親としてその後9月頃までその親の根元から芽が出てくるそうです。この後から出てくるものを「夏芽」といいます。

品種 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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グリーンアスパラガス | ||||||||||||
ホワイトアスパラガス |