■ゴボウに含まれる主な有効成分とその働き

●ごぼうはなんといっても食物繊維

 ごぼうは水溶性、不溶性共に食物繊維を豊富に含み、便秘の解消に効果が大きい他、不溶性食物繊維の「リグニン」は腸内の発ガン性物質を吸着し、大腸ガンの予防効果があると言われています。

●イヌリン

 食物繊維に含まれる炭水化物の一種で、チコリや春菊などにも含まれていますが、特にごぼうには沢山含まれています。これは血糖値を改善する働きや、ビフィズス菌の成長を促し整腸効果があるといわれています。

カリウムカルシウムマグネシウムなどのミネラルも豊富に含んでいます。

■日本食品標準成分表2020年版(八訂)でみるゴボウの栄養成分量

●ごぼう 可食部100gあたりの成分

 下の表に含まれる成分の量を載せています。それぞれの栄養成分の働きはその成分をクリックすれば各栄養素のページに移ります。

状態 エネルギー 水分 たんぱく質 脂質 炭水化物 灰分 飽和脂肪酸 不飽和脂肪酸 コレステロール 食物繊維
58
kcal
81.7
g
1.8
g
0.1
g
15.4
g
0.9
g
(0.02)
g
(0.06)
g
(0) 5.7
g

ゆで

50
kcal
83.9
g
1.5
g
0.2
g
13.7
g
0.6
g
(0.03)
g
(0.13)
g
(0)
mg
6.1
g
ビタミン
状態 カロテン当量 E K B1 B2 ナイアシン B6 葉酸 パントテン酸 C
1
μg
0.6
mg
Tr 0.05
mg
0.04
mg
0.4
mg
0.10
mg
68
μg
0.23
mg
3
mg
ゆで 0
μg
0.6
mg
Tr 0.03
mg
0.02
mg
0.2
mg
0.09
mg
61
μg
0.19
mg
1
mg
無機質
状態 ナトリウム カリウム カルシウム マグネシウム リン
18
mg
320
mg
46
mg
54
mg
62
mg
0.7
mg
ゆで 11
mg
210
mg
48
mg
40
mg
46
mg
0.7
mg

日本食品標準成分表2020年版(八訂)より

●生のゴボウ 基準窒素 1 g 当たりのアミノ酸成分

 ゴボウには比較的アミノ酸も豊富に含まれています。下の表は日本食品標準成分表2020年版(八訂)アミノ酸成分表に掲載されているゴボウの根の部分に含まれているアミノ酸の一覧です。

アミノ酸(mg/g基準窒素)
イソロイシン 140 チロシン 92 アラニン 120
ロイシン 170 トレオニン 140 アスパラギン酸 710
リジン 220 トリプトファン 44 グルタミン酸 280
メチオニン 32 バリン 160 グリシン 110
シスチン 42 ヒスチジン 100 プロリン 570
フェニルアラニン 120 アルギニン 1100 セリン 150