蓮の実（ハスの実）の栄養価と効用

　蓮の実（ハスの実）に含まれる主な有効成分とその働きや、カロリーをはじめ各種ビタミン類などの栄養成分量を七訂日本食品標準成分表を共に紹介します。

●蓮の実に含まれる主な有効成分とその働き

　ハスの実には特に顕著に多く含まれている栄養素はありませんが、ビタミンCをはじめビタミンEやB群などを含んでいます。

　ハスの実は古くから漢方では「蓮子」「蓮子肉」と呼ばれ、「腎」に効果がある生薬として用いられてきました。効能としては胃腸を整え下痢を抑えたり、おりものが多い時や尿漏れなどに効果があるほか、滋養強壮高価もあるとされています。

　下の表に含まれる成分の量を載せています。それぞれの栄養成分の働きはその成分をクリックすれば各栄養素のページに移ります。

状態	エネルギー	水分	たんぱく質	脂質	炭水化物	灰分	飽和脂肪酸	不飽和脂肪酸	コレステロール	食物繊維
未熟生	85 kcal	77.5 g	5.9 g	0.5 g	14.9 g	1.2 g	0.10 g	0.24 g	(0) mg	2.6 g
成熟乾	344 kcal	11.2 g	18.3 g	2.3 g	64.3 g	3.9 g	0.46 g	1.11 g	(0) mg	10.3 g
成熟ゆで	133 kcal	66.1 g	7.3 g	0.8 g	25.0 g	0.9 g	(0.15) g	(0.37) g	(0) mg	5.0 g

無機質
状態	ナトリウム	カリウム	カルシウム	マグネシウム	リン	鉄
未熟生	2 mg	410 mg	53 mg	57 mg	190 mg	0.6 mg
成熟乾	6 mg	1300 mg	110 mg	200 mg	690 mg	2.9 mg
成熟ゆで	1 mg	240 mg	42 mg	67 mg	190 mg	1.1 mg
七訂日本食品標準成分表より