ー 目 次 ー
- 蓮根(レンコン)の概要や特徴
- 蓮根(レンコン)とは
- 蓮根(レンコン)の大まかな種類
- 在来種
- 備中種
- 中国種
- 加賀レンコン
-
蓮根(レンコン)の主な産地と旬
- 主な産地と生産量
- 蓮根(レンコン)の収穫時期と旬
- 蓮根(レンコン)の旬のカレンダー
- 蓮根(レンコン)を選び方と保存方法
- 蓮根(レンコン)の下ごしらえ
- 蓮根(レンコン)の調理のポイントと主な料理
- 蓮根(レンコン)に含まれる主な有効成分とその働き
- 七訂日本食品標準成分表でみる蓮根(レンコン)の栄養成分量
- 蓮根(レンコン)の写真一覧
- 加賀蓮根の来歴や特徴と産地と旬
- 加賀蓮根の写真一覧
●蓮根(レンコン)の概要と特徴
◆蓮根(レンコン)とは
分類:ヤマモガシ目 > ハス科 > ハス属 > ハス
学名:Nelumbo nucifera Gaertn.
英名:Lotus root、East Indian Lotus
中国名:莲藕/蓮藕
和名:れんこん/蓮根
ハスはヤマモガシ目ハス科の多年生の水草で、かつてはスイレン目スイレン科に分類されていましたが、近年、スイレンとは全く別系統とみなされヤマモガシ目に変わっています。
レンコンは、そんな蓮(はす)の地下茎が肥大した部分を指し、実際には「根」ではありませんが、見た目は根のようなので蓮の根=蓮根と言われるようになりました。蓮は若葉や蓮の実も食べられます。
日本ではレンコンはおせち料理に欠かせない物となっていますが、それはレンコンの形状に理由があります。輪切りにした時に丸い空洞が並んでいて、向こうが良く見える事から、「先の見通しが良い」という縁起を担いで食べます。
■レンコンの大まかな種類
今、市場に出荷されているものにはかなり昔に中国から伝えられた在来種と、明治時代以降に中国から入ってきた中国種があります。
●在来種
細長く、やや茶色っぽい色をしています。中国種よりも粘りがあり切ると糸を引きます。肉質は柔らかく味が濃いようです。しかし、地下茎が深く手間がかかるため今では関東、東海地方などで少量出荷されているだけになり、あまり栽培されなくなってきているようです。
●備中種
徳島など関西を中心に栽培されているレンコンで、明治時代になって中国から入ってきた品種だそうです。中国種よりも細めで、在来種と中国種の中間的な外観をしています。
●中国種
明治時代になってから中国から入ってきました。形はずんぐりと太短く色が白っぽいです。肉厚で歯ざわりがよく、今市場に流れている大半がこの品種です。
●加賀レンコン
金沢の伝統野菜になっています。中国種の改良品種と言われる「支那白花種」が主な品種として栽培されています。粘りが強く、すりおろしてハス蒸し煮に適しているそうです。同じ品種が岩国でも作られています。
■レンコンの産地と美味しい旬の時期
●レンコンの主な産地
レンコンは茨城県霞ケ浦が有名ですね。全国の半分近くを生産しています。次いで徳島県。
その他、新潟の「大口レンコン」、石川の「加賀レンコン」などのブランドレンコンもあります。
●レンコンの旬は秋から冬
レンコンはほぼ通年出荷されていますが、旬は収穫が始まる9月~10月の秋から、正月のおせち料理で最も需要が多い冬。毎年年末近くになるとレンコンの生産地では収穫の様子がテレビや新聞で報じられていますね。
秋口に出荷される新レンコンは柔らかくあっさりとしていて、晩秋から冬のものは粘りが出て甘味もまします。
●旬のカレンダー
品種 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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レンコン |