パセリやイタリアンパセリの栄養価と効用
パセリは飲食店で添え物的に使われることが多く、昔は「使いまわし食材」的なイメージもあったりして、食べない人の方が多いですよね。でもパセリはすごく栄養成分を多く含んだ野菜なんですよ。使い方一つで美味しく食べられるので、積極的に食べたい野菜です。
●パセリに含まれる主な有効成分とその働き
◆豊富なβカロテン
β-タカロテンは抗発ガン作用や免疫賦活作用で知られていますが、その他にも体内でビタミンAに変換され、髪の健康維持や、視力維持、粘膜や皮膚の健康維持、そして、喉や肺など呼吸器系統を守る働きがあるといわれています。
◆アピオールという精油成分
パセリ特有の香りは、アピオールなどの精油成分によるもので、口臭予防、食欲増進、疲労回復、食中毒予防効果などがあるとされています。
◆ビタミンKを最も多く含む食材です
パセリはあらゆる生鮮食品の中で最も多くビタミンKを多く含んでいる食材なんです。ビタミンKは体内でも作られますが、カルシウムを骨に定着させる働きの他、血液を凝固させる成分の合成にも関わっています。
◆ビタミンEも野菜の中ではトップクラス
ビタミンEはカロテンなどと同じく、強い抗酸化作用があり、活性酸素を抑え体内の不飽和脂肪酸の酸化を防ぐ働きがあるので、動脈硬化や心筋梗塞などの生活習慣病の予防に役立っていると考えられています。
◆鉄分をはじめ、カリウムなどミネラルが豊富
パセリには不足しがちな鉄分が沢山含まれています。また、カリウムも野菜の中でトップクラスです。
◆ビタミンCも野菜の中ではトップクラス
パセリはなんとビタミンCにおいても野菜の中で赤ピーマンやメキャベツ、なばな、に次いで沢山含まれています。
●五訂日本食品標準成分表でみる栄養成分量
◆生のパセリの可食部100gあたりの成分
下の表に含まれる成分の量を載せています。それぞれの栄養成分の働きはその成分をクリックすれば各栄養素のページに移ります。
エネルギー | 水分 | たんぱく質 | 脂質 | 炭水化物 | 灰分 | 飽和脂肪酸 | 不飽和脂肪酸 | コレステロール | 食物繊維 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
44 kcal |
84.7 g |
3.7 g |
0.7 g |
8.2 g |
2.7 g |
-g | -g | 0 | 6.8 g |
ビタミン | |||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
カロテン | E | K | B1 | B2 | ナイアシン | B6 | 葉酸 | パントテン酸 | C |
7400 μg |
3.4 mg |
850 μg |
0.12 mg |
0.24 mg |
1.2 mg |
0.27 mg |
220 μg |
0.48 mg |
120 mg |
無機質 | |||||
---|---|---|---|---|---|
ナトリウム | カリウム | カルシウム | マグネシウム | リン | 鉄 |
9mg | 1000mg | 290mg | 42mg | 61mg | 7.5mg |
五訂日本食品標準成分表より |
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