里芋・サトイモ・さといも:概要や産地と旬

二子さといも/二子いものこ

●サトイモ(里芋/さといも)の概要と特徴

◆サトイモとは

分類:オモダカ目 > サトイモ科 > サトイモ属 > サトイモ

学名:Colocasia esculenta (L.) Schott (1832)

英名:Taro、Eddoe

中国名:芋头

和名:さといも/里芋

別名:タロイモ、タイモ(田芋)、ハタイモ(畑芋)、ハスイモ、イエツイモ、ツルノコモ

八つ頭

 サトイモ(里芋/さといも)とはサトイモ科サトイモ属の植物の塊茎(かいけい)と肥大した地下茎の総称です。この肥大した地下茎を主に食用としています。また、葉柄部分も食用としますが、それは「ズイキ」のところで紹介します。

 サトイモはインド東部からインドシナ半島が原産とされ、現地ではタロイモと呼ばれています。日本でも縄文時代から栽培され、ジャガイモやサツマイモがそれほどメジャーではなかった江戸時代までは、芋の主役だったといわれています。

◆親芋と子芋

土垂(どだれ):里芋

 サトイモは根のように見えて実は茎が肥大したものだったんです。株の中心に親イモができ、その周りに小さな子イモが増えていきます。色々な種類があり、たけのこ芋のように親芋を主に食べる品種や土垂などのように子芋だけ食べるもの、また、えび芋のようにそのどちらも食べるものとあります。中には、ズイキや八つ頭のようにそこから伸びる葉茎も食べるものもあります。

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●里芋の主な産地と旬の時期

◆主な産地と生産量

 里芋は本来暖かい気候に適した植物のため、国内での栽培は東北地方が北限となっています。農林水産省がまとめた令和3年産野菜生産出荷統計で見ると、全国の里芋類の収穫量は142,700トンとなっています。

里芋の全国の収穫量

 里芋の収穫量が多いのは埼玉県と千葉県で次いで宮崎県となっています。生産が多いのは千葉県と埼玉県です。関東地方での栽培が多く、千葉、埼玉をはじめ東京、神奈川、茨城。栃木、群馬の関東で全国のおよそ4割を占めています。

◆サトイモの旬は秋から冬

 一般的なサトイモは市場に通年流通していますが、品種により旬が少しずれてくるようです。「石川早生」や「土垂」、「セレベス」などは8月下旬から10月にかけての秋が旬。「えび芋」はそれより遅く9月下旬頃から、そして「八頭」や「頭芋・殿芋」は縁起物として正月料理に使われる事が多いので12月から1月が旬となります。

品種 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 4月
ズイキ                                            
石川早生                                            
土垂                                            
タケノコイモ                                            
えび芋                                            
セレベス                                            
八つ頭