■メロンの主な栄養素とその働き

●カリウムは筋肉にとっても欠かせないミネラル

 フルーツの中でも特にメロンは、バナナ以上にカリウムを多く含んでいます。これはナトリウム(塩分)を排泄する役割があり、高血圧に効果があります。また、長時間の運動による筋肉の痙攣などを防ぐ働きもあります。逆に不足すると、筋肉が弱り、障害を起こすそうです。

●赤肉のメロンはβカロテンたっぷり

キスミーメロン

 赤肉のメロンに関して言えば、β-タカロテンを非常に多く含んでいます(100g中3600μg)。これは体内でビタミンAに変換され、髪の健康維持や、視力維持、粘膜や皮膚の健康維持、そして、喉や肺など呼吸器系統を守る働きがあります。

●たんぱく質分解酵素

 その他、メロンにはククミシンというたんぱく質分解酵素も含まれています。

●七訂日本食品標準成分表でみる栄養成分量

マスクメロン

◆メロンの可食部100gあたりの成分

 下の表は生の状態のメロンの可食部100gあたりの成分に含まれる成分の量です。それぞれの栄養成分の働きはその成分をクリックすれば各栄養素のページに移ります。

タイプ エネルギー 水分 たんぱく質 脂質 炭水化物 灰分 飽和脂肪酸 不飽和脂肪酸 コレステロール 食物繊維
温室メロン 42
kcal
87.9
g
1.1
g
0.1
g
10.3
g
0.7
g
(0.03)
g
(0.04)
g
0
g
0.5
g
露地メロン
(緑肉)
42
kcal
87.9
g
1.0
g
0.1
g
10.4
g
0.6
g
(0.03)
g
(0.04)
g
0g 0.5
g
露地メロン
(赤肉)
42
kcal
87.9
g
1.0
g
0.1
g
10.4
g
0.6
g
-
g
-
g
0g 0.5
g
ビタミン
タイプ カロテン当量 E K B1 B2 ナイアシン B6 葉酸 パントテン酸 C
温室メロン 33
μg
0.3
mg
0
μg
0.06
mg
0.02
mg
0.5
mg
0.10
mg
32
μg
0.19
mg
18
mg
露地メロン
(緑肉)
140
μg
0.3
mg
0
μg
0.05
mg
0.02
mg
0.8
mg
0.11
mg
24
μg
0.16
mg
25
mg
露地メロン
(赤肉)
3600
μg
0.3
mg
0
μg
0.05
mg
0.02
mg
0.8
mg
0.11
mg
24
μg
0.16
mg
25
mg
無機質
タイプ ナトリウム カリウム カルシウム マグネシウム リン
温室メロン 7mg 340mg 8mg 13mg 21mg 0.3mg
露地メロン
(緑肉)
6mg 350mg 6mg 12mg 13mg 0.2mg
露地メロン
(赤肉)
6mg 350mg 6mg 12mg 13mg 0.2mg

七訂日本食品標準成分表より

● 100gあたりに含まれるアミノ酸

 下の表は「アミノ酸成分表2010」に掲載されている 生の露地栽培の白肉腫及び赤肉腫に含まれているアミノ酸の一覧です。

アミノ酸(mg/100g中)
イソロイシン 15 チロシン 8.5 アラニン 110
ロイシン 22 スレオニン 21 アスパラギン酸 100
リジン 21 トリプトファン 7.4 グルタミン酸 220
メチオニン 6 バリン 27 グリシン 30
シスチン 11 ヒスチジン 14 プロリン 20
フェニルアラニン 19 アルギニン 18 セリン 39

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