大葉(オオバ)/青紫蘇(アオジソ)/赤紫蘇:栄養価と効用
それぞれの栄養素については、「旬の食材と栄養素」で詳しく説明しているので、そちらと合わせてご覧ください。
●紫蘇に含まれる主な有効成分とその働き
◆βカロテンはトップクラスの含有量
紫蘇にはβカロテンが豊富に含まれています。その量は100g中に11000μgと人参の9100μgをはるかに超えている他、ヨモギやアシタバの2倍以上となっています。
βカロテンには活性酸素を抑え動脈硬化や心筋梗塞などの生活習慣病から守る働きや、皮膚や粘膜の細胞を正常に保つ働きがあり、あわせて免疫力を高め、がん予防にも効果があると言われています。
◆各種栄養成分量は抜群
紫蘇はβカロテンだけでなく、ビタミンB群やビタミンEやKなども他の野菜に比べ抜群に沢山含んでいます。単に薬味としてだけでなく、積極的に食べる事をお勧めします。
◆清々しい香りの芳香成分ぺリアルデヒドの効果
紫蘇の清々しい香りは主にぺリアルデヒドと呼ばれる芳香成分によるもので、強い防腐・殺菌作用を持っています。生魚を食べる刺身のツマに用いる事は理にかなっているんです。更にこの香りにより食欲増進効果や健胃作用もあるといわれています。
◆ミネラルも豊富
鉄分をはじめ、カルシウムなど身体に必要なミネラルをバランスよく、しかも沢山含んでいます。
◆赤紫蘇は漢方薬の一つとして用いられています
赤紫蘇の葉は漢方医学では「蘇葉(そよう)」と呼ばれ、気が停滞している状態を改善し、精神を安定させる理気薬として色々な漢方薬に配合されています。
●五訂日本食品標準成分表でみる栄養成分量
◆生の大葉及び赤じそ 葉100gあたりの成分
下の表に含まれる成分の量を載せています。それぞれの栄養成分の働きはその成分をクリックすれば各栄養素のページに移ります。
エネルギー | 水分 | たんぱく質 | 脂質 | 炭水化物 | 灰分 | 飽和脂肪酸 | 不飽和脂肪酸 | コレステロール | 食物繊維 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
37 kcal |
86.7 g |
3.9 g |
0.1 g |
7.5 g |
1.7 g |
-g | -g | 0 | 7.3 g |
ビタミン | |||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
カロテン当量 | E | K | B1 | B2 | ナイアシン | B6 | 葉酸 | パントテン酸 | C |
11000 μg |
3.9 mg |
690 μg |
0.13 mg |
0.34 mg |
1.0 mg |
0.19 mg |
110 μg |
1.0 mg |
26 mg |
無機質 | |||||
---|---|---|---|---|---|
ナトリウム | カリウム | カルシウム | マグネシウム | リン | 鉄 |
1mg | 500mg | 230mg | 70mg | 70mg | 1.7mg |
五訂日本食品標準成分表より |
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