赤紫蘇(あかじそ):特徴や産地と旬
●赤紫蘇(あかじそ)とは
◆シソ科シソ属
赤紫蘇は大葉と共に紫蘇の一種で、葉の色が赤紫色のタイプの物を総称する呼び名です。葉が縮れている縮緬紫蘇が一般的ですが、葉が縮れないタイプもあります。
古くから漢方医学では「蘇葉(そよう)」と呼ばれ理気薬として用いられて来たそうです。
赤紫蘇は大葉とは違い、通常生のまま料理に用いる事はあまりありませんが、普段の食卓では梅干しに漬けられ、乾燥させた「ゆかり」でお馴染みですね。
◆赤紫蘇(あかじそ)の特徴
梅干しに漬けこまれるのは主に右のように葉先が縮れた縮緬紫蘇と呼ばれる品種です。葉は両面とも濃い赤紫色で、枝は緑色ですが、部分的に同じような色をしています。
香りは大葉とよく似ていますが、生のまま食べてみると、大葉よりもアクが強く、えぐみが口に広がり、生のままではあまり美味しいとは言えません。
●主な産地と旬
◆主な産地と生産量
赤紫蘇は全国各地で作られています。各農家や家庭菜園などでも自家用として広く栽培されています。
各地の直売所では、シーズンになると枝のままの物が束ねられた状態で売られているのをよく見かけますね。
大手のスーパーでは根付きの物などが敬遠される傾向にあるので、右の写真のように、葉や茎が軟らかい枝の上部だけを刈り取って洗浄し、袋詰めされたものが出回るようになりました。こうした物は愛知県で多く作られています。
◆赤紫蘇(あかじそ)の収穫時期と旬
大葉が通年市場に出回るのに対し、赤紫蘇は初夏が旬となります。収穫自体は夏の間中行えますが、赤紫蘇の需要は梅干しを漬けこむ時期に限られるので、市場に出回るのは6月~7月中旬頃までとなります。
品種 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | ||||||||
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赤紫蘇(あかじそ) |
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