ー 目 次 ー
- サヤインゲンの概要や来歴
- サヤインゲンとは
- サヤインゲンの主な品種
- サーベルインゲンやどじょういんげん
- モロッコインゲンなど平さやタイプ
- 在来種・伝統野菜
- 海外品種
- サヤインゲンの主な産地と旬
- サヤインゲン(鞘隠元)の選び方と保存方法
- サヤインゲンの主な料理
- サヤインゲンの下ごしらえ
- サヤインゲンの茹で方と茹で時間
- サヤインゲンに含まれる主な有効成分とその働き
- 七訂日本食品標準成分表でみるサヤインゲンの栄養成分量
- サヤインゲンの写真ギャラリー
●サヤインゲンの概要と来歴
◆サヤインゲンとは
分類:マメ目 > マメ科 > インゲンマメ属 > インゲンマメ
学名:Phaseolus vulgaris L. (1753)
英名:Green bean
仏名:haricot vert
和名:さやいんげん
別名:三度豆、ささぎ
インゲンは南米が原産で、日本には江戸時代に隠元禅師がもたらしたといわれ、その名を付けたそうです。また、関西では一年に三度収穫できることから“さんどまめ”とも呼ばれています。もともとは完熟した「いんげん豆」自体を食べていたようですが、今では主に若取りしたものをさやごと食べるので「さやいんげん」といいます。
一昔前はサヤインゲンは固い筋があり、茹でてもこの筋が口に残るので、下ごしらえの時には必ず両端からプチっと折って筋を取っていましたが、今日の物は品種改良が進み、ほとんど筋は取らなくても気にならない位になっています。
●サヤインゲンの主な品種
どじょういんげん、サーベルいんげん、ヒラサヤインゲン(平鞘隠元/ひらざやいんげん)、モロッコいんげんなどいくつかの種類があります。また、海外品種では紫色の物や黄色いものなどもあります。
どのサヤインゲンも比較的栽培期間も短く、蔓性の物から、蔓性でないものや半蔓性のものなどもあり、ベランダでプランターを使った栽培でも収穫できるなど、家庭菜園でも人気があり、色々な品種の種が売られています。
サーベルインゲンやどじょういんげん
●サヤインゲンの主な産地と旬
◆さやいんげんの主な産地と生産量ランキング
サヤインゲンは北海道から沖縄まで日本中で栽培されています。政府がまとめた2021(令和3)年産の野菜生産出荷統計を見ると、主な産地は千葉県で、年間5,900tで最も多く、次いで北海道に福島県、鹿児島と続いています。
◆さやいんげんは夏が旬の野菜です
サヤインゲンはほぼ通年スーパーでも売られているのであまり旬を感じないかもしれませんが、よく見ていただくと、夏は店頭に並ぶ数も増え、値段も安くなっていると思います。旬は6月から9月の夏野菜です。
4月頃からハウス物のサヤインゲンをはじめ、サヤエンドウなど他のハウス物のさや豆も沢山一緒に並びはじめ、初夏頃から露地物がピークを迎えます。
品種 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 |
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さやいんげん |