パースニップ(Parsnip):栄養価と効用
パースニップ(Parsnip)に含まれる主な有効成分とその働きや、カロリーをはじめ各種ビタミン類などの栄養成分量を米国農務省,栄養データベースを共に紹介します。
●パースニップに含まれる主な有効成分とその働き
◆パースニップは甘い
パースニップはニンジンに比べ顕著に甘みが強く感じられます。この甘味成分の大部分がショ糖によるものとされており、甘い分ニンジンの倍ほどのカロリーがあります。
◆食物繊維が豊富
生のパースニップ100gには4.9gの食物繊維が含まれているとされています。食物繊維には腸内でコレステロールの吸収を抑制し、更に代謝や排泄を促す働きがあります。これにより、体内のコレステロール値の上昇を押さえ、動脈硬化などの予防に役立ちます。
◆ビタミン類
特に目立って多く含むビタミンはありませんが、白く一見あまり栄養がなさそうに見える割にビタミンEをはじめK、B1、B2などはしっかりと含んでおり、ビタミンCも17mg含んでいます。
◆葉や茎の汁は要注意
パースニップの葉や茎にはフラノクマリンという成分が多く含まれており、この葉や茎の汁が皮膚にかかると「植物性光線皮膚炎」を起こすため一般的には収穫される時点で葉柄は根元から切除されますが、もし葉柄が付いたままの場合には扱いに注意が必要です。
●七訂日本食品標準成分表でみる パースニップの栄養成分量
◆可食部100gあたりの成分
下の表に含まれる成分の量を載せています。それぞれの栄養成分の働きはその成分をクリックすれば各栄養素のページに移ります。
状態 | エネルギー | 水分 | たんぱく質 | 脂質 | 炭水化物 | 灰分 | 飽和脂肪酸 | 不飽和脂肪酸 | コレステロール | 食物繊維 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
生 | 75 kcal |
79.53 g |
1.2 g |
0.3 g |
17.99 g |
0.98 g |
- g |
- g |
0 mg |
4.9 g |
水煮 | 71 kcal |
80.24 g |
1.32 g |
0.3 g |
17.01 g |
1.13 g |
- g |
- g |
0 mg |
3.6 g |
ビタミン | ||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
状態 | カロテン当量 | E | K | B1 | B2 | ナイアシン | B6 | 葉酸 | パントテン酸 | C |
生 | 0 μg |
1.49 mg |
22.5 μg |
0.09 mg |
0.05 mg |
0.7 mg |
0.09 mg |
67 μg |
0.6 mg |
17 mg |
水煮 | 0 μg |
1 mg |
1 μg |
0.083 mg |
0.051 mg |
0.724 mg |
0.093 mg |
58 μg |
0.588 mg |
13 mg |
無機質 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
状態 | ナトリウム | カリウム | カルシウム | マグネシウム | リン | 鉄 |
生 | 10 mg |
375 mg |
36 mg |
29 mg |
71 mg |
0.59 mg |
水煮 | 10 mg |
367 mg |
37 mg |
29 mg |
69 mg |
0.58 mg |
米国農務省 栄養データベース(2019)より |
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