自然薯(じねんじょ):栄養価と効用
それぞれの栄養素については、「旬の食材と栄養素」で詳しく説明しているので、そちらと合わせてご覧ください。
●自然薯(じねんじょ)の主な有効成分と働き
自然薯は古くから漢方薬としても用いられ、滋養強壮をはじめ疲労回復、虚弱体質の改善や食欲増進、免疫力を高めかぜ予防などに優れた効果があるとされています。
◆アルギニンなどによる強精効果
自然薯は昔から強精作用があるとされ、山のうなぎとも言われてきました。自然薯には生殖能力を強めるアルギニンと呼ばれる酵素が沢山含まれています。
◆DHEAを増やすディオスゲニン
自然薯にはディオスゲニンと言う物質が含まれており、これは若さの維持やホルモンバランスに関係しているDHEAを増やす役割があるということが分かってきたようです。このDHEA(デヒドロエピアンドロステロン-Dehydroepiandrosterone)とは副腎や性腺で産生される男性ホルモンの一種で脳内の神経細胞の情報伝達に関与し、神経伝達物質ドーパミンを適切な量に戻したり、ホルモンの分泌を促進させる効果があるとされています。
◆食物繊維は長いもの約2倍
自然薯には一般的な長芋に比べ約2倍の食物繊維が含まれています。
●五訂日本食品標準成分表でみる自然薯の栄養成分量
●自然薯(ジネンジョ)の栄養成分量
下の表に生の自然薯の可食部100gあたり含まれる成分の量を載せています。それぞれの栄養成分の働きはその成分をクリックすれば各栄養素のページに移ります。
エネルギー | 水分 | たんぱく質 | 脂質 | 炭水化物 | 灰分 | 飽和脂肪酸 | 不飽和脂肪酸 | コレステロール | 食物繊維 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
121 kcal |
68.8 g |
2.8 g |
0.7 g |
26.7 g |
1.0 g |
-g | -g | 0 | 2.0 g |
ビタミン | |||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
カロテン当量 | E | K | B1 | B2 | ナイアシン | B6 | 葉酸 | パントテン酸 | C |
5 μg |
4.1 mg |
0 μg |
0.11 mg |
0.04 mg |
0.6 mg |
0.18 mg |
29 μg |
0.67 mg |
15 mg |
無機質 | |||||
---|---|---|---|---|---|
ナトリウム | カリウム | カルシウム | マグネシウム | リン | 鉄 |
6mg | 550mg | 10mg | 21mg | 31mg | 0.8mg |
五訂日本食品標準成分表より |
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