■グミ(茱萸/ぐみ)の実とは?

●グミ科グミ属

グミ(茱萸/ぐみ)の実

 グミの実とは、グミ科グミ属の木になる果実の事で、グミ属には数十種類があると言われています。「グミ」とここではカタカナ表記してはいますが、この名称は日本古来から使われてきた大和言葉なので、本来は「ぐみ」です。今日”グミ”と言えばむちっとした食感の菓子のイメージが強いと思いますが、あちらはドイツ語でゴムを意味する"Gummi"に由来しており、全く関係はありません。

 グミの果実は楕円形で赤く熟し、見た目がサクランボを楕円形に伸ばしたような形をしています。味は甘酸っぱく、渋みもあります。この渋みはタンニンによるもので、完熟していないとこの渋みが強くて食べられません。

 中の果肉も赤く、果芯部に縦に細長い種子が一つ入っています。

●グミの主な品種

 グミは世界には50~70種があるとされていますが、日本国内ではナツグミをはじめ、アキグミ、ナワシログミ(ハルグミとも呼ばれる)、ツルグミなどが見られます。

ナツグミ

 春に花が咲き、楕円形の赤い果実が初夏に実る。

アキグミ

 初夏に花が咲き、球形に近い果実が秋に熟す。生食できるが比較的タンニンの渋みが多く果実酒等に向く。

ナワシログミ

 花は秋に咲き、果実は年をまたいだ翌年の初夏に実る。果実は長楕円形。

ツルグミ

 春に花が咲き、やや小ぶりの長楕円形の果実が初夏に実る。

ダイオウグミ

 トウグミの園芸品種で、ビックリグミとも呼ばれるもの。春に花が咲き、初夏に果実が実る。果実は楕円形で大きい。ただ、”ビックリグミ”と呼ばれるもはナツグミも含まれることがあり、品種名というよりは大きな実に対する呼び名と考えた方が良さそうだ。

●グミはほとんど商業的な生産が行われていない

 グミは大きな家の庭樹などに植えられている事が多く、果実栽培として商業的に栽培されていません。

 この独特の渋みにより敬遠されがちなのかもしれませんが、完熟した甘酸っぱい果実はとても懐かしさを感じさせてくれて美味しいと感じるのではないでしょうか。見た目も非常に愛らしく、ケーキやタルトなどのトッピングにはとてもいい食材だと思います。今後商業的に栽培されるケースが増える事を願います。

■グミ(茱萸/ぐみ)の実の旬

●グミの実は梅雨時が旬

 グミの種類にもよりますが、上の写真にあるようなグミや、「ビックリグミ(大王グミ)」と呼ばれているものなどは6月に実が熟して食べ頃となります。

 この他、春グミと呼ばれる品種は5月頃、秋グミと呼ばれるものは10月頃に実が熟して食べ頃となります。

旬のカレンダー 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
ナツグミ(茱萸/ぐみ)やダイオウグミ                        
ナワシログミ                        
アキグミ                        

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