●ホワイト カラントの分類と特徴
◆ホワイト カラントとは
分類:ユキノシタ目 > スグリ科 > スグリ属 > フサスグリ
学名:Ribes rubrum L.
英名:White currant
仏名:Groseille 'Blanche de Versailles' または Groseille Blanche
和名:フサスグリ
別名:しろすぐり/白酸塊、ホワイトカーラント、白フサスグリ
ホワイトカラントはレッドカラントと同じスグリ科スグリ属のフサスグリの一種で和名は赤い物も白い物も総じてフサスグリですが、白い実のものはシロスグリ(白酸塊)とも言います。アカスグリは時折見かけますが、シロスグリはあまり見かけないですね。
フランスでは単に”Groseille”と言えば赤スグリを指すことが多いですが、赤スグリは”Groseille rouge”とも言い、それに対し白スグリは”Blanche de Versailles”(ベルサイユの白)とも呼ばれています。この「ベルサイユ」というのはフランスのベルサイユに因んで命名された品種名です。また、シロスグリには他にもいくつかの品種があります。
◆ホワイト カラントの特徴
ホワイトカラントはフサスグリの一種なのでアカスグリと同じように房状に丸い実をつけ、実の大きさもアカスグリとほぼ同じか若干大きいいくらいです。
果皮は半透明の乳白色で、果肉も同じような色をしています。
中には種が沢山入っています。
アカスグリに比べやや酸味が少なく甘く感じるものが多いです。
◆実際に食べてみたホワイト カラントの食味
シロスグリはアカスグリほど酸味が強くなく、そのまま食べると甘味もあり美味しいですが、これだけを沢山食べ体と思う感じではないです。スイーツで言えば、ムースやアーモンドクリーム生地など甘い素材と組み合わせ、見た目の可愛らしさや、甘酸っぱさをアクセントとして用いると良いでしょう。
また、サラダやマリネなどのトッピングなど料理にも使えます。
◆ホワイト カラントの保存方法
ホワイトカラントは傷みやすいので、乾燥しないよう保存容器に入れ冷蔵庫で保存します。それでも2~3日で使い切る方が良いでしょう。
長期保存する場合は冷凍することもできます。出来れば急速冷凍し、保存袋に入れて冷凍庫に入れておきましょう。ただ、冷凍すると、生の時のような透明感は失われ、白くなってしまいます。
●ホワイト カラントの主な産地と旬
◆主な産地と生産量
ホワイトカラントのみの栽培面積や収穫量の統計は見当たらないので不明ですが、他のスグリ類と産地は同じで、主な産地は北海道と山形県、岩手県など冷涼な気候の地域です。
ホワイトカラントはレッドカラントに比べ生産量は少なく、産地以外の一般のスーパーなどに並ぶことはほぼないでしょう。
◆ホワイト カラントの収穫時期と旬
収穫時期は短く、産地も限られているため市場に出回る時期も一時的です。年によって多少ずれはありますが、旬は6月下旬ごろから7月中旬頃までとなります。
品種 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | ||||||||
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ホワイト カラント |
< 出 典 >
※ 「特産果樹生産動態調査」 農林水産省ホームページ