スグリ類:種類や特徴と産地や旬

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●スグリ類の分類と特徴

◆スグリ類とは

分類:ユキノシタ目 > スグリ科 > スグリ属

学名:Ribes

英名:currant 仏名:Groseille(赤スグリや白スグリ)、Cassis(黒スグリ)

和名:ふさすぐり/房酸塊、セイヨウスグリ/西洋すぐり

別名:クロフサスグリ、ブラックカラント、カシス、グースベリー

 「スグリ」と呼ばれるものには大きく3つのタイプがあります。一つは和名「セイヨウスグリ」と呼ばれる「グースベリー」、そして和名「フサスグリ」と呼ばれる「レッドカラント」や「ホワイトカラント」、さらに和名「クロスグリ」である「ブラックカラント」です。この「クロスグリ」は和名では「フサスグリ」とは別種として扱われています。このうち、「レッドカラント」「ホワイトカラント」「ブラックカラント」は植物の分類学的には学名が同じ”Ribes nigrum L.”となっており、「セイヨウスグリ」の学名は”Ribes uva-crispa L.”と別種とされています。

 フサスグリはいずれも高さ1~1.5mほど、セイヨウスグリは1~3mのの落葉低木に実を付けます。

スグリ属の主なものは下記の4種です。


 また、それぞれにはさらに様々な品種があります。

◆スグリ類の特徴

 スグリ類は種類によって見た目は違い、フサスグリのアカスグリやシロスグリ、それにクロスグリは房状に実が付きます。それに対しセイヨウスグリは実も大きめで一つ一つ実が付きます。

 どれも酸味が強く、甘味はあっさりとしています。

 アカスグリやクロスグリなどは色が綺麗なので、ジャムに加工したりピューレにしたものをムースやゼリー、ソースなどに使ったりします。まや、リキュールにも使われます。

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●スグリ類の主な産地と旬

◆主な産地と生産量

  都道府県 栽培面積
(ha)
収穫量
(t)
出  荷  量
(t)
主要産地名(市町村名)
スグリ 北海道 1.3 8.8 8.8 小樽市
山形 0.5 0.5 0.5 山形市
フサスグリ 北海道 2.8 2.1 2.0 余市町、黒松内町、帯広市
青森 14.3 7.6 7.5 青森市、七戸町、平内町
岩手 6.0 1.3 0.9 一関市、西和賀町

 上の表は農林水産省が平成30年産特産果樹生産動態等調査でまとめた全国のスグリ及びフサスグリの栽培面積及び収穫量です。

 スグリもフサスグリも冷涼な土地でしか栽培することができないので、主な産地は北海道と東北地方のみとなっています。

◆スグリ類の収穫時期と旬

 スグリ類の収穫時期は産地によって多少の違いはありますが、いずれの種類もおおむね6~7月にかけてで、収穫できる期間が短く、10日~2週間ほどしかありません。

 栽培面積もあまり多くはなく、青果として市場に出回る量はわずかしかありません。そのほとんどはレストランや洋菓子店で使われています。

旬のカレンダー

品種 6月 7月 8月 9月
スグリ類                        

< 出 典 >

 ※ 「スグリ・フサスグリ」 中央果実協会ホームページより

 ※ 「特産果樹生産動態調査」 農林水産省ホームページ

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